幻想殺し
「どこに行った?!」
「一瞬で逃げられるなんてありうるのか?!」
「魔法を使ったとしか考えられないぞ?でも牢屋は魔法使えないはず?!」
教会の人間が大慌てでエレボスを探す
「一体どうやって?」
「ふー、何とか抜け出せたな」
エレボスはアルベルのユグドラシル側の入り口を出ていた
「幻想殺し」
エレボスがそう呟くと
{闇魔法の超々最高難易度の魔法、、、アリス様でも到底使うのは無理な僕の扱える中で最強魔法だ}
ハジメがそう言ってきた
「超々最高難易度ってインフレしすぎだろ、、、」
{インフレした難易度とそれに見合った力だよ。何せ魔法・権能さらには各種術式すらも抹消するからな}
「牢屋の魔法封印と同じ要領か?」
エレボスがそう聞くと
{ちょっと違うな。あの牢屋の魔法封印は魔力を打ち消す術式だ。幻想殺しは魔法を使った後に消し飛ばす。牢屋の方よりも幻想殺しのほうが圧倒的に力が強い。あの牢屋の魔法封印だったら精々総裁司教を封じるくらいの力しかないからな。幻想殺しで封印領域を作ったら下位の公爵司教までなら無効化できる}
ハジメはそう答えた
「俺総裁司教倒してるのになんでそんなやわな封印なんだ?」
{お前魔力量1万もないじゃん。それが理由だよ。言い方が悪かったな、あの封印は魔力量が100万レベルの力じゃないと突破できない}
「あー、黒牙使っても50万超えるくらいだからな、、、闇魔法を使えるならまだしもあの状況じゃ無理だな」
{だろ?}
「ちなみにベルの魔導支配で俺も習得できる物なのか?」
{うーん。1か月練習することになるな。幻想殺しはオリジナル魔法だからさすがにキツイ。設計図があってそれを作る技術があっても少し時間が掛かるみたいなもんだ}
エレボスの問いにハジメはそう答える しかし
{ただ魂関係の闇魔法の腕前や脱獄時の影移動への俊敏且つ自然な行使を見るにもう少し早く習得できるかもな}
そう付け加えた
「なら頑張んないとな」
{今日から夜寝てる間に精神世界で特訓するか。体が休まるから問題は出にくいし]
「了解!やってやるぜ」
エレボスは気合十分だ
{それで?特訓はするとしてこれからどうゆう道のりで進むんだ?}
「最短距離の街道で進む。ギルド内で捕まった時は屋内+あまりにも敵が多かった。でも屋内ならどうとでもなる、、、多分」
{多分って、、、おい}
ハジメは呆れた様子でそう言う
「普通に考えて世界中から狙われてるのに今の俺は精々すごく強い程度の力しかない。策でどうこうって話じゃないんだよ」
{、、、ずっと影移動するのは?}
「バレたら終わり。しかもバレそう」
{うん。ほぼほぼバレるね。聖騎士じゃないただの教会騎士でも指導が行き届いてるからな。勘づく奴が居るだろうね}
「いきなりテストしてくんな」
エレボスはハジメとそんな会話をしながら街道を進むのであった
{そういえば特訓で何覚えたい?普通に戦闘技術?それとも領域系の魔法?幻想殺し?あとは不可視の斬撃もあるぞ}
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