魔愛の勇者
「魔愛の勇者?なんでいきなりそっちの名前が?」
エレボスがそう聞くと
「エレボス君が魔愛の勇者ということよ」
アリスはそう返した
「は?」
そしてエレボスは唖然とした
「異端の英雄であるエクレアと幼い時から仲が良く、母親から魔愛を向けられていて本人はそれから逃げている、、、そして勇者達を支える大樹である極東の侍であるカエデ・サンモンジともすでに繋がりがある。。証拠のバーゲンセールかって話よ」
そんなエレボスにアリスはそう言う
「っ!」
予言された2人の英雄であるエクレアとの関係
フレデリカの魔愛による予言への同一性
勇者の仲間の1人とも関係がある、、、ん?
「カエデ?」
いきなりの知り合いの名前にエレボスは困惑する
「あいつが、、、え?勇者パーティーの予言メンバーなのか?!」
そして驚愕する
「ええ。5分前に分かった知りたての情報でね」
「5分前に分かった?ってか、、、なんでカエデが予言メンバーだってわかるんだよ?」
エレボスが心底困惑する
「あれ?その様子だと{勇者}については何も知らないみたいね」
そんなエレボスの様子を見てアリスはそう笑みを浮かべて言う
「ん?もしかして勇者って固有名詞なのか?」
「ええ。勇者っていうのはこの世界で100~300年に1回生まれるとんでもない力を持った人間のことよ」
エレボスの疑問にエテルがそう答える
「ほへー」
(マジで異世界漫画みたいだな)
「それでカエデちゃんだっけ。その子が勇者の仲間だってわかった理由は簡単でね。勇者とその仲間の両目には花柄の紋章が刻まれるのよ。それでカエデちゃんともう1人の目に花の紋章が刻まれたから分かったのよ」
「なるほどな」
(カエデのやつすげぇな、、、というか俺が勇者か。マジで?というかもう1人いるのか?)
エレボスは自分が勇者だと言われて内心驚愕していた
「確かに私達は予言の英雄に悪魔教団を壊滅させられるとは到底思えない。でも、全くの被害が出ないとは到底言えないわ。大罪司教の1人ぐらいは倒されてしまうかも、、、だからこそ私はできればエレボス君を取り込みたい。さて話はいったん終わりにして戦いましょうか」
そう言うとアリスは大人形態に戻り
「アスモちゃん、戻ってきなさい!」
ドカン
精神崩壊状態のアスモに強烈な頭突きをした
「がぁ!あ、アリス様、、、私はいったい?」
頭突きによって精神を強制的に正常に戻したアスモは状況がつかめないようだ
「子供のこと言われて精神崩壊状態になってその隙にエレボス君に本契約されてしまったみたいね」
「っ!!すいません!!私のせいで!」
アスモは顔面蒼白で謝る だが
「大丈夫よ。元々ベルフェが仕留めれなかったのが原因なんだし、、、にしてもベルフェが仕留めそこなうなんて、、、後でお説教ね」
アリスはアスモを庇いそう言う
そして
「私達でエレボス君をここで捕まえれば勝ちよ!」
そう言ってアリスは影から2本の刀を取り出した
そして
「今回ばかりは失敗が許されないから全員呼ぶか。サモン・コール」
アリスが呪文を唱えると5つの大きな魔法陣が床に生成された そして
「アリス様?どうされました?」
「もしかしてエレボスが!!」
「見つかったみたいだな」
「なんかエテルちゃんがベルフェゴールの像にぶっ刺さってるわね」
「、、、」
魔法陣からサタ・マモ・ベルゼ・レヴィ・ベルフェの5人の大罪司教が現れた
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