これから

{2つ目の疑問なんだが、、、007ってなんだ?}

007 前世ではイギリスの諜報機関の名前であったその名前を今世で聞いたエレボスは疑問を持った

{悪魔教団の最暗部組織。それが007だよ}

(前世とまるっきり同じかい!)

そんなツッコミを心の中でやる

{ベリアルが唯一アリスの直属の部下ってことは知ってるよね?}

{ああ}

{007はベリアルが集めてきた超少数精鋭の部隊でね。最大の特徴は悪魔契約はしてないメンバーも居るってことだね}

{え?悪魔教団なのに?}

{まー、そもそも厳密には007は悪魔教団の最暗部じゃなくてベリアルの私兵部隊だから。あそこはベリアルが気に入った人間を拾ってらから、、、聖騎士も居るし}

エレボスの疑問にハジメはそう返す

{せ、聖騎士まで?!}

エレボスは驚愕した

{やばいよねー。そういえば悪魔教団の内部構成を教えてなかったな}

それにハジメは同意し、そう思い出したように呟いた

{そういえばそうだな}

エレボスは言われてみればと言った様子でそう呟く 

{今日の夜の特訓の時に教えるよ。それで話を本筋に戻すが、さっきも言ったエモクロアへ向かった戦力はベルゼ1人を狙って出されていた。そして道中でエレボス君を見つけた場合はベルゼ優先を前提に捉えろっていうアリスお姉ちゃんの指示だからそこまで問題はない}

ハジメは話を戻す

{でも、俺は今ベルゼと一緒に居て、協力しようとしてるんだけど、、、その場合は?}

{一網打尽でボコボコにされるね。頑張れ!}

{バカじゃねぇの?!}

エレボスはそう叫ぶ

{世界を敵に回す選択をしてる奴の方がバカでしょ。安心していいよ。エテルはもう見つけた}

{本当か?!}

{ああ。ちょっとあまりにも想定外のことはあったけど問題はない。1月掛かるだろうがあいつはエモクロアを目指してる。エレボス君もエモクロアを目指すのか?それが1番の良作だろうしな}

{了解。そろそろベルゼが怪しまそうだし夜にお願い}

{了解ー。気をつけてねー}

こうして2人の念話は終わった

「よし!考え事終わり」

「終わったか。それで考え事の結果は?」

ベルゼが待ってましたと言わんばかりにそう聞く

「まずお前を追って嫉妬の部隊と色欲及びその部隊。そして007が向かっているらしい」

エレボスはハジメから聞いた情報を話す

「マジかよ、、、007は不味いな。レヴィさんとアスモさんの部隊なら俺の権能で索敵できるんだが、、、007は聖騎士なんていう真逆の人間ですらメンバーだからな。例えば村娘だと思って油断してたらマジでいきなりグサっていうのがありうる」

ベルゼは顔を顰めてそう言う

「それは怖すぎるな、、、それでもう一つ。エテルがエモクロアへ向かってるらしい」

「おー!それはいいニュースだな!だったら俺たちもエモクロアに向かうか!」

「そうだな。にしてもまさかお前と組むことになるとはな」

(目下母さんの次に厄介な敵である大罪司教と組むことになるとはな)

エレボスは未来は分からないものだなと苦笑する

のであった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る