魔眼

「よし」

エレボスはアヤメを布団に入れた

そして

「これから襲われないようにしないとな」

(魔眼あるし大丈夫だと思うがこのガキもそれっぽいの持ってるからな)

そんなことを考えながらエレボスは天守閣を出るのであった




「「え?!」」

出てきたエレボスに見張りの2人の侍は唖然とした

「ん?どうしました?」

エレボスが侍たちにそう聞くと

「いや!その、、、」

「今日は一夜アヤメ様と、、、その」

侍達はそう返す

「あー、あなた達もあのガ、、、アヤメ様のあのご乱心を知ってたのか、、、アヤメ様は眠らせましたよ、、、では失礼します」

そうしてエレボスは去って行った




「めんどくさいことになったな、、、最強のフレデリカ・最恐の悪魔教団の次は最権のアヤメに眼を付けられたか。平穏な日常が欲しいものだな」

(そういえば{魔眼}の名前どうしようかな)

城を歩きながらエレボスはふとそんなことを思う

{ベル、魔眼に何か名前があるなら刀を俺の後ろに無いなら前に出してくれ}

そう脳内で言葉を掛けると腰に刺さっていた鞘から刀がエレボスの前に浮かぶ

「了解」

エレボスは浮かんだ刀を腰の戻す

「名前考えるか」

(全てを眠らせる眼、、、う~ん)

「アブソリュート・アイ!」

(いや、さすがに中二病だな、、、もう少し意味のある、、、)

「スリーピー・アイ!」

(いや!ダサい!無い!、、、眼の色に注目して)

「エメラルド・アイ!」

(もはや普通にある目の名前だな、、、)

エレボスは全然思いつかない

「アンチ・アヤメ・アイ!」

そんなふざけた名前を叫んで魔眼を使うと

「「ぇ?」」

バタバタ

目線に入った侍が全員倒れた

「やべぇ!」

エレボスは即座に侍たちに駆け寄る

「、、、よし!眠ってるだけだな!」

(あぶね!)

眠らてしまっただけということにエレボスは胸をなでおろす

「下手したら、、、」

(下手したら?)

そしてエレボスは気が付く

「これ、、、本気で魔眼使ったらどうなるんだ?」

(3年半前は俺も未熟だったしベルの恩恵も無かった)

「、、、次敵を見たらやってみるか」

そんなことを考えながらエレボスは眠らせてしまった侍たちをどうするかを悩むのであった




???

「今のエレボスが魔眼を使えば、闇魔法も相まって、、、この国を出る前には会話できそうね」

「ベル様がご契約なさるほどの人間かと最初は疑いましたが、、、確かにこの少年は面白いですね」

ベルの横からメイド服に身を包んだベルのお世話係であろうアスタロトがそう言う

「どうなるかしらね、、、数千年前にフェルにアリスちゃんを自慢されたときは殺そうかと思ったけどこれは自慢したくなるわよね、、、」

ベルは笑みを浮かべてそう言う





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