エクレアとベル

ビュン

「ぎりぎりで即死は回避したのね」

突然の風によって体が動かされたエテルはぎりぎりで急所が斬られないように切断され即死はしていなかった

「、、、殺す気は無かったんだけど、この子強すぎない?流石に殺しておくか?」

(技名のアスタロトってどこかで聞いたことある気がするんだけど、、、確か悪魔だったわよね)

エクレアがそう考えていると

「いやー、想定外だったわね」

突如ダウナーな女性の声がエクレアの耳を揺らした

「誰?!」

声の方向にエクレアが振り向くとそこには豊満な胸を持つ深緑の髪を持つ美女が宙に浮いていた

「大きくなったわね。エクレア、、、4年ぶりね」

「え?私は貴方に会った覚えがないわよ?あなたほどの美女を忘れることはないのに」

エクレアがそう言うと

「そりゃー、会ったことはないからね」

「え?」

{ウィンディーネ様ご存じですか?}

エクレアは自身の契約した精霊に問う

{いえ、、、覚えがないわね。ただ実体が無いのとあの角や尻尾からして悪魔ね}

ウィンディーネはそう返した

「悪魔で私を知っている、、、、っ!もしかしてエレボスが契約した悪魔?!」

そしいてその情報から目の前の存在の正体に気が付く

「ええ、正解よ。エレボスと私が本契約して全力を出せるから出てきちゃった」

悪魔はそうおちゃめに言う

「、、、爵位は?」

(あの時のエレボスが伯爵司教を退ける事の出来るほどの力を授けた悪魔、、、公爵?君主?まさか、、、王)

エクレアが息を飲む

{いくら闇属性が使えるからって、王クラスの悪魔が契約してくるとは思えない。でも、公爵は弱すぎる。となると君主ね}

ウィンディーネがそう推測する

答えは

「私の名前はベルフェゴールよ」

「は?爵位を聞いたのよ、名前な、、、ん、、、、、、か」

{べ、ベルフェゴールですって、、、、それって}

「{原罪?!!}」

王クラスよりもさらに遥かに上の存在であり神にも対抗できるであろう存在

原罪の悪魔が一人 怠惰の魔王 ベルフェゴールであった

{っ!アスタロトってベルフェゴールの側近の悪魔よ?!表向きは公爵だけどその力は王司教をも上回る!!}

そしてウィンディーネはエテルの契約している悪魔についても気が付く

「エレボス、、、、原罪の悪魔と契約していたなんて」

エクレアは驚愕する

「さて、、、エクレアちゃん。少し話しましょうか」

ベルはそう言う

「、、、嫌だと言ったら?」

エクレアがそう聞くと

「私がエテルちゃんの体を媒体に暴れるわよ。今こそ私が干渉していたおかげでさっきの戦闘でもこの部屋にはほとんど損害が無いけど、、、軽くこの街を滅ぼすことぐらいはできるわよ?正面から今のエクレアちゃんに挑んだら負けちゃうけど、、、逃げ足は速いからね」

ベルはそう返した

「わかった、、、話そう」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る