エレボスの殺気

「さてさて、、、私は皆さまと、もっと!お話をして、親交を!深め!たいのですが、、、どうやらバロム枢機卿はケガをなさっているようですから今日のところは失礼します」

そう言ってエレボスは

「行きましょう。お母様」

フレデリカの手を引いた

「え、怪我?」

そしてバロムはいきなり心当たりのない怪我をしているという言葉に先ほどの話をすっかり意識から飛ばして困惑する

「あ!失礼しました。私みたいな下民にとっては大怪我なのですが枢機卿ともなるとそれぐらいは怪我ですらないと、、、すごいですね、片腕切り落とされてるのに」

そんなバロムにエレボスは笑みを浮かべてそう告げる

「、、、は?」

それにバロムが反応したと同時に

スパン

「「ぇ?」」

バロムの右腕が地面に落ちた

「、、、ぁ、、、ぁ、、、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」

腕を斬られた激痛にバロムは絶叫する

「、、、おい?セラフのクソ共?」

そしてエレボスは

「てめぇら豚共がブヒブヒ鳴いてるのに興味はねぇが、、、俺の家族や友人に手を出すってんなら」

ゾク!!!!!

「「ひっ!!!!」」

人間とは思えないほど膨大で重く攻撃的な殺気を放ち

「殺すぞ」

そう冷たく宣告した

「それでは皆様、、、我が師匠の呪いがあらんことを」

そしてそう告げてその場を後にするのであった






「はぁー、、、めんどくさい。母さん、いっつもあんなのと関わってたの?大変だねぇー」

廊下を歩くエレボスはそう呟く

「え、、えぇ」

フレデリカは先ほどの光景を見て困惑を隠せずにいた

「、、、師匠がセラフに俺を行かせるときのためにさっきの情報と威圧、脅しの仕方を教えてくれたんだよ」

そんなフレデリカにエレボスはそう言った

「、、、貴方の師匠って誰なの?」

「、、、エテルの親戚」

フレデリカの問いにエレボスはそう答えた

「、、、エテルちゃんは目がまっしろな神聖眼。つまり勇者か教皇かエルピス家の血筋の師匠ってことか」

「さーね、そもそも今の枢機卿の秘密を調べれる時点でセラフの上層部に連なりそうだけどね、、、それで?なんか歩いてたけどどこ行くの?」

「、、、着いて来て」

「はーい!」

2人は教会を歩くのであった





{エテルの親戚ねぇ、、、確かに間違いじゃないけど}

{わかるわけないですよね、、、}

ベルとアスタロトは話していた

{にしても、、、アリスちゃんが全てを知ったらどうするんだろう}

ふとベルはそう呟くのであった

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