騎士団とフレデリカの強さ

「では向かいましょう」

エランの声と共に騎士団とエレボスたちの馬車は進み始める

「騎士団に護衛されながらの旅なんて、、、すごいな」

「はは。分隊ですけどね」

「ヘルメス家の騎士団はどれくらいあるんですか?」

「分隊に15人在籍していて、、、それが10隊。あと部隊という100人隊が3隊ある。分隊はヘルメス領内を駆けまわって治安維持を。部隊は都市の防衛や緊急事態に対応する役目があるんだ」

エレボスの質問にエランはそう返答した

「それを統括するのが騎士団長と副団長だ。どっちもこの国トップクラスの実力者だ。特に団長のメーレン団長はアーデン魔国の伯爵司教を討伐した経験もあるんだ。副団長のベルさんも騎士司教と互角にやりあったらしい。どっちも俺達騎士団の憧れだよ」

「す、すごいですね、、、伯爵司教っていったら、、、、どれくらい強いんだ?」

エレボスはそのすごさに簡単を漏らすが具体的なヤバさがわからず首を傾げる

「伯爵司教となると都市を壊滅させれるレベルです。もっとわかりやすく言えば、私が本気で戦えば騎士司教相手に勝ち目がレベルです」

それにアクアがそう説明する

「アクアが勝てないって、、、どんだけヤバいんだよ」

それを聞いてエレボスが顔を震わせていると

「、、、あの家にはメイド長を除いてメイドが10人います。その中で私は2番目に強いですが、、、2~6番目まではそこまで差はありませんしその下も総裁司教相手でもある程度戦えるレベルです。そんな10人相手に無傷で勝てるのがメイド長なんですよね」

アクアがげんなりした様子でそう言った

「「え?!」」

その言葉に周りに居た全員が驚愕の声を上げる

「そ、それって、、、フレデリカってばちくそに強いってこと?」

「そうなりますね、、、正直メイド長の本気を見たことがない上で伯爵司教どころか侯爵司教も勝てると思いますよ」

エレボスの質問にアクアはあきれた様子の声色でそう答えた

「フレデリカってあのメイドさんだよね、、、あの人そんなに強いの?」

「俺の教育係もやってくれてるんだが、、、全力で戦っても勝てる未来が見えないレベル。下手したら申し訳程度の魔法と剣術だけで負けそう」

「そ、そんなに」

「そのフレデリカさんというメイド、、、一体何者なんですか?」

エランがそう聞いてきた

「メイド長の正体は私達も知らなくて、、、ただ、当主様が家督を継ぐ数年前にに家に来たとだけは聞いています。元々、当主様が継いだのがまだ成年になっていない時だったので相当あの家に居ますね」

それにアクアがそう答える

「はぁ?!フレデリカ10代って言っても通じるレベルだぞ?お父様今38だろ?!この国の成人って18だから20数年前からいたことになるのに何であんな若いんだよ?!メイドの仕事ができるとしても最低でも30才は超えてるぞ?人間なのか?」

「さー?ケガしても魔法で即座にけがを治しているので、バンパイアだって噂がメイド内にありますよ」

「おいおい。一度騎士団の皆さんに調べてもらった方が良いんじゃないか?」

(アーデン魔国から来たんだったら普通にあり得るぞ)

そんなことを考えながら馬車は進んで行くのであった

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