敗北の理由と面倒ごと
「っ!ここは?!」
エレボスが目覚めるとそこは
「病室?」
病室であった
「あ、起きた!」
すると1人の少女がエレボスが起きたことに気がついて近づいてきた
「あ、スモアさん!」
それはスモアであった
「元気そうだね」
「スモアさんこそ。まさか学園に居るとは思いませんでしたよ」
「フレンが消えたって聞いておそらく学園に来るだろうって思って先に入学してたんだ」
エレボスの言葉にスモアはそう返した
「見てたけど結構惜しいところまで追い込んでたね」
「というか、、、仕留めたはずなんですけどね」
エレボスが悔しさと不思議さにそう言うと
「あぁ、あれはね、、、フレデリカさんって速さに目が行くけど1番の武器は異常な耐久性なんだよね」
スモアがそう答えた
「え?そうなんですか?」
「うん。私もフレイヤから聞いた話だけどフレデリカは常人が100万回死ぬことを1万回死んだ程度で出来たらしいから。その耐久性から今の様々な強さを身につけたらしいよ。だからエレボス君のあの完璧な連撃でも倒れなかったんだよ」
「ほへぇー」
「でも、フレデリカさんをあそこまで追い込んだんだから相当なものだよ、、、それじゃー、お大事に」
「はーい!」
そうしてエレボスは保健室を出るのであった
「、、、まさに学校って感じだな」
エレボスは廊下を歩きながらそう呟く
(家に帰るのは後ででいいし、、、ちょっと観光するか)
そんなことを考えながら歩くエレボスに
「あの」
後ろから女が話しかけてきた
「はい」
エレボスが声に反応し振り返ると
「、、、え?」
修道服に身を包んだ30名ほどの学生が居た
「は?」
あまりの状況にエレボスが固まっていると
「初めましてエレボス様。私はギルド・セラフィムのサブマスターを務めているエルフィーと申します」
そう先頭の女が名乗って来た
「あ、どうも、、、ギルドというと冒険者ですか?」
エレボスがそう聞くと
「いえいえ、この学園でのギルドは学生の集まりのことを言うんです。我々はセラフ教を信じる者で構成された学園創設時から続く由緒正しきギルドなんです」
エルフィーはそう答えた
「なるほど、、、ん?」
(もしかして俺の悪魔化に文句つけにきたのか?)
エレボスはそう考え顔を顰める
「それで今回お話を掛けさせていただいたのは是非ともエレボス様には我らセラフィムへ参加していただきたく」
「、、、あー、なるほど」
(これは文句付けに来た以上にめんどくさいことになったな)
エレボスは入学前にも関わらず降りかかった面倒に心底めんどくさそうにないしため息をつくのであった
(しかも女だし!!女性恐怖症が酷くなる)
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