仲間

「おかえりなさい。フレデリカさん。来たどころか今ここに居ますよ」

エテルがそう言うと

「エレボス!!!」

フレデリカが神速でエレボスに突進してきた

「失楽園」

それをエレボスは

「え?通り抜けた?!」

自信を透過してやり過ごした

キィー!

「何今の?!」

フレデリカはその場に止まりそう言う

「いや、ちょっと待て?!慣性の法則どこいった?!あの速度で動いてて急ブレーキ出来るとかおかしいだろ?!」

「え?固有魔法で歓声の法則の影響受け無くしたのよ」

エレボスのツッコミにフレデリカは整然とそう返した

「化け物かよ」

「化け物ですよ」

「そうだったわ」

「2人ともぉ?!」





「エレボスがこの家に住む?!!」

「ああ。15歳の子供なんだ、、、おかしな話じゃないだろ?」

「、、、やっと、、、やっと一緒に」

フレデリカは号泣してエレボスを抱き締める

「、、、母親に泣かれるってすっげぇ心痛むんだけど」

エレボスはそう呟く

「逆に娘に泣かれる父親もきついのかな、、、ハジメに会ったら泣こうかな」

「、、、」

(ハジメ死ぬかもな)

エレボスは遠い未来でハジメがメンタル死ぬことを察知した

「エテル!今日はご馳走をお願い!」

フレデリカがそう言うと

「もう準備してあります。ただ、、、フレデリカさんの作る料理がエレボスにとって1番のご馳走ですよ」

エテルがそう助言した

「良い事言うわね!待ってなさい!ヤマトに伝わる伝統料理卵焼きを作るわ!」

「おぉー!!!」

フレデリカの言葉にエレボスは笑顔で叫ぶ

「ひとまずエレボスは荷物とか解いて部屋を作っててください」

「はーい」

こうしてエレボスとフレデリカとエテルの暮らしが始まるのであった





「やっぱりエレボスならどうにかなるみたいだな」

ハジメは拠点にあるいつか来るであろう娘の部屋からそう呟いた

「エレボスのやつは唯一子供だからな、、、どうにかなるんだろ。それに女性恐怖症もあるし、、、俺達と違って仁義を通せる奴だ」

後ろからロンドがそう言う

「俺達って、、、僕以外はみんな通せるよ、、、僕だけが逃げて逃げてただ逃げて、、、クソ」

ハジメは顔を顰める

「逃げるって言うのが最強の手段だって魔国の戦闘で一番最初に学ぶことですよ?あなたはもう十分戦ったんだ、、、これからは俺達4人に頼ってください」

「はは、、、ありがとう。やっぱり仲間は良いな。あの人もお父さんもお母さんもアリスお姉ちゃんみんな1人だった、、、だから堕ちていく。失敗から学べ、、、あの人から託された未来を守る」

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