霊剣

「さて、、、そろそろ真面目な話をしましょうか」

フレイヤはそう言うと

「まずエテルの行動に関しては指名手配はまだ掛けないでおきましょう。エテルの状況を鑑みてしっかりと謝罪などを行えば許すことにしましょう。2人の活躍によって幸い死者は居なかったのでこのような判断を下せました。良い判断でしたね」

エテルについてそう言った

「よかったー」

「想定通りだったな、、、よかった」

その言葉に2人は安堵した

「それでお二人、、、というよりもアリアさんはなぜこの国に?カエデちゃんはエレボスに会いに来たって分かるけどアリアちゃんはどうして?」

「えっと、、、まず私、勇者の覚醒していてセラフに追われているのですがそれから逃れるためにフレデリカさんに会ってどうにかしてもらおうというのが1つ。あと、、、幼いころから私を助けてくれた精霊2人が私のことを助けるために死んでしまって、、、それを弔うために」

そういうとアリアはアピスとセリアの残滓である石を懐から取り出した

「、、、そう。綺麗ね、、、アリアちゃんのために命を落としたことに全くの後悔が無いみたいね」

石を見てフレイヤはそう言った

そして

「、、、普通、精霊を弔うというこては自然の輪廻に戻し転生させることを言うわ。そしてこのユグドラシルの街は精霊輪廻の中心よ。貴方のことを守ってくれた勇者を弔うのにふさわしい場所ね。でも私は弔うことには反対よ」

2人を弔うことに反対した

「え?なんで!!」

アリアがそう言うと

「その2人は貴方を守ったことを誇りに思っている。なら弔うのではなく2人にはこれからもあなたを守ることのできる立場を与えた方が2人のためになると思うの」

フレイヤは優しくそう返した

「私のことを守れる立場?」

「アリアちゃんが持っている剣、、、素晴らしい業物ね」

「え?あ、はい。2人と同じく私のことを守ってくれた人から贈られたものなんです」

「その剣に2人の力を埋め込むことができるのだけどどうかしら?」

「っ!!そんなことできるんですか?!」

アリアは驚愕する

「ええ。可能よ、、、もちろん2人をもう休ませてあげたいと思うなら私は全力で弔わさせてもらうけど、、、2人はこれからもアリアちゃんの力になれることがうれしいと思うわよ」

「、、、お願いできますか?」

「、、、流石にこの女王に何かを頼むというのであればそれ相応の対価を払ってもらわないとね!」

「お金ならあります!」

アリアがそう言って財布から大量の金貨銀貨を出すと

「弔うならそれぐらいでいいけど埋め込むとなると到底足りないわね」

フレイヤはそう返した


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