エテルVSアリア・カエデ 2

「よし!」

アリアは攻撃が命中したことを確認すると拘束を解除した

「流石にこれは大ダメージだろ」

カエデは煙の中に居るエテルの挙動に注視する

そして

「ばっちりだな」

煙が晴れるとそこには全身に焼け焦げているエテルの姿があった

「一本取られましたね、、、いててて」

「随分と余裕そうだね!」

アリアが追撃の斬撃を放つ

キン

「あれぇ?」

「流石にやられませんよ」

しかしそれは軽く弾かれる

「私の斬撃はどうかしら?」

ガキン

「っ!流石にカエデさんのは少し効きますね」

カエデの斬撃にエテルは顔を顰める だが

グサッ

「なっ?!」

カエデは驚愕とした 

「間合いに入りましたね」

エテルが自身との鍔競り合いを辞めて自身を刀で斬らせたからである

一見ただの自傷行為 だが

(深く切った所を筋肉で固められて刀が抜けない!)

カエデの刀は抜けなくなってしまった 

そしてそうなった時に即座に得物を離せるほどカエデは経験を積んでいなかった

惰召使之紫流星アスタロト・アメジストステラ!」

ズバン!!!

隙だらけの体に打ち込まれたエテルの斬撃はカエデを瀕死に追い込む攻撃であった

しかし

ドン ドン ドン

「がぁ!」

ダメージを受けたのはエテルであった

(光の矢?それにカエデさんが消え、、、)

「な、、、るほど。周囲の時間を止めてその間に、、、」

エテルの目線の先にはカエデを抱きかかえるアリアの姿があった

「はー、はー、時間停止はやっぱり疲れる」

「ありがとう。おかげで無傷であそこまでダメージ追わせられた」

エテルには斬撃の傷と光の矢のダメージがあった

「「え?」」

斬撃の傷と光の矢のダメージしかなかった

「「火傷は?!」」

カエデの魔法により火傷が無いのである

「自動回復でどうにか」

そう言うエテルの体は今もじわじわと塞がっている

「さて、、、そろそろこちらも本気を出さないのは失礼ですね」

エテルはそう言うと

「魔解」

そうエテルが呟いた瞬間

「「ぁ、、、」」

暴力的な魔力の渦が二人の精神を蝕んだ

「さて、、、惰召使之茶会アスタロト・ティーパーティー

そんな二人にエテルは劇毒を放つ

「「っ!」」

「アリア!」

「アブソリュート・シールド!」

アリアが結界を張りそれを防ぐ

惰召使之紫流星アスタロト・アメジストステラ!」

しかしその間にエテルは近接戦に持ち込んできた

「させない!絶斬!!」

ガキン!!

「がぁっぁ!」

どうにかカエデがそれを受け止めるがあまりの威力に全身が悲鳴を上げた

「そこっ!」

アリアが横からエテルに切りかかるが

キン

「爪?!」

エテルは片手を竜の腕に変えそれを軽々防いだ

「もう私には追い付かないですよ。惰召使アスタロトの魔。怠惰の剣。色彩の権能。合わさりしは無双の一閃」

「「っ!」」

エテルの詠唱に二人の顔が絶望に染まる

堕落乃極剣ラスロカリバー!」

「「アブソリュート・ブレイク!!」」

エテルの必殺技を二人は合体技で防ぐ

「っ!これを」

結果

「私の必殺技を防ぐとは」

なんと二人はエテルの本気をどうにか防いでいた

「、、、まー、二人とも意識が無いようですけど」

しかし二人の意識はすでに無かった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る