第3話 職業:まほうつかい

1

 怒り狂う――というより狂い怒った赤毛の少女が、ポニーテールを振り乱しながら叫ぶと――彼女の背後に、数えきれないくらいの水の玉が現れた。



『ちょ、ちょっと落ち着いて、マリスタ! 私は大丈夫だからっ』

『乙女の敵は――――問答無用で粉砕ふんさいですっ!!』



 少女はブロンドの髪を持つ女性同様、けた服の胸元を両手で押さえながら俺をにらみつける。その顔の横ではゆっくりと回転している――球形きゅうけいの水のかたまり



 滞空たいくうした、人の顔ほどもある水の塊。それが少女の声に呼応するようにして――俺へと真っ直ぐに放たれる。



「!?」



 投球のように迫る水を身をかがめ、あわてて避ける。体勢を崩し、四つんいになって逃げる俺の背後で、複数の水玉が弾ける音が聞こえた。



 いいや。水玉というより、あれは――本当に水の弾丸。



『逃がさないわよ変質者っ!』

「! ッ、」



 突然、目元に衝撃。同時に、ぬるりとした不快な感覚。

 しまった、跳ねた泥か――――!



 そう思ったときには、顔面に特大の張り手をされたような衝撃を受けていた。



 鈍い痛み。遠のく音。倒れ込む体。その衝撃も相まって揺れる脳。



 次から次へ起こる超常現象が。衝撃的な記憶が、頭にあふれ返り。



 程無ほどなく、俺の意識は暗転した。




◆     ◆




 次に体が沈み込むのを感じたのは、泥の上でもスライムの上でもなく、真っ白で触り心地のいいベッドの上だった。



「――…………」



 ゆっくりと開けた目に入ってくるベッドの天蓋てんがい。俺は体を寝かせたまま、四肢を順にゆっくりと動かし、自分が拘束もされず、五体満足であることを確かめた。



〝――影に至るまで焼き尽くしてやるからよ――――!〟



 ……おだやかに目覚めることが出来たのは、きっと喜ばしいことなんだろう。



 手足は付いている。一見した限りでは、拘束こうそくもされていない。

 こんなことを心配しなければいけない日が、まさか自分に訪れようとは。



『あっ、起きた!?』



 安息を堪能たんのうしようとベッドから起き上がらずにいた俺の視界に、大き過ぎる声と共に赤毛の少女が入ってくる。



 こいつのことも、はっきり覚えている。俺を水の弾丸のようなもので吹き飛ばしやがった奴だ。

 そう思うと、急にこれまであちこちにぶつけた体の痛みが鮮明になってきた気が――



 ――痛みが、まるでない。



『と、とりあえず先生呼んでくるね!』



 現れたばかりの赤毛の少女が、今度はせわしなく部屋を出ていく。一度強くゆっくりとまばたきをして、俺は真っ白なベッドから体を起こした。

 目に映ったのは、西洋風にしつらえられた調度品の数々。天蓋付きのベッドが非常によく似合う部屋だ。

 よく見てみても、俺の服には泥の汚れ一つついていない。どうやったのかは分からないが、この世界にはそう――マホウという大層たいそう便利なものがあるのだ。きっと空だって飛べるだろう。考えるだけ無駄だ。



『目が覚めたのね』



 ドアの音と共に、赤毛よりも数倍落ち着いた声。

 腰まで届く金色の長髪をした女性が、にこやかな笑みでこちらに近付いてきていた。

 その背後に隠れるようにしてこちらを無遠慮ぶえんりょに眺める赤毛と違い、こちらに敵意や警戒心を持ってはいないように見える。



『どこか痛いところはある? 治癒魔法ちゆまほうを使っておいたから、大体の外傷は治っていると思うけれど』

「………………」



 ……何を言っているのかは、一言たりとも聞き取れていないが。

 黙ったまま、目の前の女性の次の言葉を待つ。だが女性は何も言葉を発しようとしない。そしてその目は、何かを期待するようにこちらを向いたままだ。



『な、何も答えませんね。やっぱり変質者だから答える気が』

『というよりは、この子……』



 恐らく今、何かしらを質問されているんだろう。

 俺は身体言語ボディランゲージが伝わることを祈り、首をかしげてみせる。

 ブロンドの女性がハッとした。



『解らないんだわ。きっと』

『え。もしかして……言葉がですか?』

『ええ。それじゃきっとこれまでの言葉も……マリスタ。「壁の崩壊アンテルプ・トラーク」、もちろん覚えてるわね?』

『え。え、ええと。あはは。どうやるんでしたっけ』

『もう、あなたって子は……初歩の魔術よ?――まず、基点きてんとなる座標ざひょうを自分に固定する』

『あ、なんか思い出してきました! 確か、固定点は指先が多いんでしたっけ』

『魔術の効果範囲こうかはんいが一番簡単だからね。呪文ロゴスも簡単だから、あなたでもきっと詠唱破棄えいしょうはきが可能なはずよ。――壁の崩壊アンテルプ・トラーク

壁の崩壊アンテルプ・トラーク!』

「!」



 赤毛とブロンドが、同じ言葉を口にした時。

 何か、目には見えない気配、のようなものが広がった――気がした。

 同時に、二人の人差し指の先が蛍光けいこうのように淡く発光する。

 見覚えがある――あの赤髪せきはつの男もやっていた動きだ。

 そして、途端とたん



「……よし。これで、あなたにも通じるようになったんじゃないかな」

「……! あ、ああ……通じている」

「うわ、しゃべった!」

「こら。失礼でしょ」

「あぁすみませんっ。外国の人となんて話す機会ないし、『壁の崩壊アンテルプ・トラーク』なんて使ったの初めてで」

「まったく……まあそんなことより、君の方を何とかしないとね」



 ブロンドの女性は俺に向き直ると、再び柔和にゅうわな笑顔を浮かべた。

 俺や俺の世界の人間と、全く変わらないように見える風貌ふうぼう。それなのに、魔法などという奇天烈きてれつな術を難なく使いこなす、俺とは全く違う人種。

 彼らが所謂いわゆる「人間」と呼べる種族? なのかさえ、定かではないが……俺は、確実に俺の世界とは違うどこかに来ている。それだけは認めるしかないだろう。



「どこか、まだ痛む? 治癒魔法を使ったから、外傷は治っていると思うんだけど」

「治……ああ。体の痛みはもうない」



 治癒ちゆ……いわゆる回復魔法か。なんとまあ、RPG御用達ごようたし台詞せりふなことか。

 一部の男子たちが聞いたら歓喜かんきするかもしれないな。元居た学校の。



「よかった……ええとね。貴方がどこから、どうしてここへやって来たのかは、私達には全然わからないけれど――私たちはあなたに敵意を持っていない。あなたはどう?」

「…………俺も、敵意はない」



 たっぷりと時間をかけ、これだけ口にする。

 魔女や俺があの赤髪の男に狙われていたように、こいつらも追手に変貌へんぼうする可能性は十分ある。

 どこまで上手くやれるか知れたものではないが――ここは可能な限り、こちらは話さず向こうから情報を引き出すのが得策だろう。



「それじゃあ、自己紹介をしましょう」

「え、」

「私はシャノリア・ディノバーツ。さっきは酷いことをして、ホントにごめんなさい。この子、血の気が多くって」

「せ、先生ったら……う。そんな目で見ないでよ、謝るってば。ごめんなさい……私は、マリスタ・アルテアスっていうの」



 ……横文字の名前か。流石違う世界だ。まさかとは思うが、アメリカだったりしないだろうな。ここ。

 ということは、当然俺も――



「……ケイ。ケイ・アマセだ。事が事だったから謝る必要はないが、あれは一体何だったんだ? 水の塊が浮かんでいて……」

「あれは、このマリスタの魔法の特訓だったのよ。先生からの、出来ない子への特別授業ね」

「ちょ、ちょっと先生っ! 今はいいでしょそんなことっ」

「ごめんごめん……だから、私達もあなたが急に空に現れてびっくりしたのよ、アマセ君。一体どうして、どうやってあんなところに現れたの?」



 …………。



「……解らないんだ。現れたのがどうしてあそこだったのかも――どうしてあそこに、現れたのかも」

「???」



 マリスタと名乗った赤毛が眉根まゆねを寄せる。シャノリアはあごに手を当てて少し考えた後、俺の目を見た。



「つまり……私の家の庭に飛んできた理由も解らないし、飛んでくることになった経緯けいいも解らない……こういうことでいいのよね?」

「その通りだ」

「え? ってことは、アマセ君は……」

「要するに、どうしてここにいるのか、自分じゃ何も分かってないってこと」

「ええ?! 大変じゃないですか!」

「それに……言いにくいんだが。名前は思い出せるが、それ以外のことが……頭に、もやがかかったようになって」

「……思い出せないの?」



 シャノリアの表情が少し険しくなる。俺はさもつらそうにうなずいてみせた。マリスタはその赤い目をまん丸にして驚く。



記憶喪失きおくそうしつってやつ……!?」

「そうみたいね……でも困ったわ。名前以外は思い出せないんでしょ?」

「ああ……色々確認したいことがある。この国の名前は?」

「ええ、何でも聞いてちょうだい。この国は『リシディア王国』と呼ばれているわ」



 王国――王政国家、君主制くんしゅせいの国、ということか?

 まるで中世ヨーロッパのような世界観だ。



「そういえば……あなた、顔立ちがリシディア人じゃないわね。どちらかと言えば、そうね……東国のタオ人のような」

「タオ人?」

「リシディアの東に位置する国よ。南には海、西にはバジラノ、北にはアッカス帝国……どこにも、聞き覚えはない?」

「ああ。今のところは……この近くにどこか、町や村は?」

魔法陣まほうじんを通ればすぐだけど……距離的には遠いわね。この周辺は森に囲まれてるわ。学校なら、近くにあるんだけれど」

「学校が?」

「そう。『プレジア魔法魔術学校』っていうのよ」



 ――ちょっと待て。



「『プレジア』? 今、プレジアと言ったか」

「え? ええ。プレジア魔法魔術学校。もしかして、聞き覚えがあるの?」



〝プレジアを探せ!〟



 ――聞き覚えも、何も。



 俺が今、すがることが出来るのは、プレジアあの魔女の言葉だけなんだ。



「……かすかにだが。何か、その言葉に引っ掛かりを感じる。気がする」

「よかったわね! それだけでも一歩前進よ」

「よかったじゃないっ。えっと、アマセくん!」

「どういうところなんだ? その、プレジア……」

「プレジア魔法魔術学校。その名の通り、魔法を学ぶ学校よ。リシディアに三校しかない、魔法学校の一つ」

「アマセ君ってば運がいいわね。なんと私とシャノリア先生は、そのプレジア魔法魔術学校の生徒と、先生なのよ!」

「な――」



 ――――あるいは、これもお前のてのひらの上なのか? 魔女リセル。



「そうなの。私がマリスタの魔法を見てあげてたのも、私がマリスタの担任だからなのよ」

「担任……が、いるんだな、その学校は」

「あ、どんな学校だったかは覚えてないのね……」

「でも、あなたはプレジアを知っていた。それは確かだもの」

「……ああ、そうだな」



 リセルが咄嗟とっさに言い放った「プレジアを探せ」という言葉。

 俺達があの「越界魔導えっかいまどう」とやらで離れてしまったのは、リセルにとっても予想外の出来事だったはずだ。

 であれば――きっとあいつは、俺と落ち合う場所として、そのプレジア魔法魔術学校を選んだのに違いない。

 あいつはきっと、プレジアにいる。居なかったとしても、いずれやってくる。――あの赤髪の男に、殺されでもしていない限りは。

 たとえあの魔女が殺されていたとしても、今の俺にこれ以上の選択肢せんたくしはないだろう。

 俺はシャノリアに向き直った。



「シャノリア。何とかしてその学校を、」

「うーん……アマセ君あなた、プレジアに入学しちゃったらどう?」

「見学することは――――何だと?」

「あれ。適当に言ってみたけど……いいわねそれ。うん、それがいいわ! そうしましょうっ」



 シャノリアは一人合点がてんして、部屋の奥にある木製のしっかりとしたデスクに近寄ると、何やらいそいそと書類を用意し始めた。



「えええ!?! そ、そんなこと出来るんですか!? だってアマセ君、自分の名前以外何も分からないんですよ!?」

「そ、それにだ。俺には、学校に入学するような金は――」



 マリスタに続いた俺が言い終わらないうちに、書類を用意し終えたらしいシャノリアが得意げにこちらに向き直った。



「何も心配いらないわ。プレジアは、学ぶ意欲のある者は分けへだてなく受け入れる――そういう方針を売りにしている場所なんだから」



 にっこりと微笑ほほえ幼顔おさながおのブロンドが、なにやら小さな封筒を手渡してくる。読めない文字に、裏にはいつ押したのか赤い封蝋ふうろう

 出来すぎた仕事の速さに、俺はうんともすんとも言えずにその封筒を受け取ってしまった。



「校長先生への紹介状よ。これできっと、あなたは入学を許可されるわ」

「だ、だから俺には、学用品を揃える金も――」

「心配いらないって言ったでしょ? 生活・学習に必要なものは全て、学校側から支給されることになってる――びっくりでしょ? 世界中探したって、そんなのプレジアだけなのよ? でも安心して、前例だって沢山あるんだから」



 ……そんなことがあるのか?

 この、中世チックな王政国家の中で?



「それに、悪い話じゃないでしょう? 私の家にいつまでもいるわけにもいかないだろうし、見学よりも入学した方が、記憶も早く戻るだろうし」

「ん? そういえば、アマセ君って何歳なの?」

「じ、十七だ」

「十七歳!? わあ、私と一緒だ! それじゃあ、同じクラスになることもあるかもね! うわ、イケメンと一緒のクラスとか!!! すご!!」

「こら、はしゃがないの。……でもアマセ君、どうしても嫌だと言うなら断っていいのよ? そうじゃなければ、どこか最寄りの町や村の――」

「いや。それでいい。俺は、プレジアに入学する」



 シャノリアの話をさえぎり、告げる。

 考えずとも、それがこの上ない話であることは明らかだ。魔女が探せと言った場所に、堂々と居ることが出来る。

 そもそも、俺はこの世界について――リシディアという国についての情報を知らなさすぎる。しっかり腰を落ち着け、魔法などについての知識を得ながら今後について考えられる環境は、今の俺に必要だろう。



 ――しかし、待て。



「さて。じゃあ話もまとまったことだし、お腹空いたでしょ。そろそろ夕飯にしましょうか。マリスタも今日は食べていきなさい」

「待ってましたっ!」

「もう。あなた、実はうちで夕飯を食べる為だけに来るようになってない? 言わせてもらいますけど、あなたはアマセ君のことよりもう少し自分を――」

「なあ、シャノリア」

「ん? どうしたのアマセ君。何でも聞いて」

「いや……その。学校に紹介してくれるのはありがたいんだが……プレジアは、魔法を学ぶ学校だと言ったよな。ということは、俺はそこで何を」

「……あら、改めて確認するまでもないでしょ?」



 シャノリアは何でもないという風に――いや、実際彼女にとっては、何でもないことなのだ――俺の目を見て、



「あなたは魔法使いになるのよ。アマセ君」



 そう、言った。



「正確には魔法使い見習いだけどね。私と同じーっ」

「同じなわけないじゃないのっ。マリスタはもう入学して十二年目でしょ」

「じゅ、十二年はリアルだからやめてくださいよぉっ! せめて最上級生と言ってくださいっ」

「俺が……まほうつかい・・・・・・……」



 ――なんて、滑稽こっけいな。

 魔法使いのイメージが頭を駆け抜ける。

 杖を持ち、火の玉や氷、電撃や風の呪文でモンスターを倒す、老人の姿。



 何も解らず魔女に迫られ。

 訳も解らず男に狙われ。

 どことも知れない場所に飛ばされ。



 そして今、俺は何も知らないまま――摩訶不思議まかふしぎな世界で、魔法使いへの一歩を踏み出したのか。



 押し寄せる現実感に反比例するように、意識が実感を失っていく。

 だがこの手に握られた封筒が、見たことのない文字が、決して俺を夢から逃さない。



「じゃあ、支度をさせてくるから。マリスタ、少し経ったら一緒に食堂へ移動しておいてね」

「はーい」



 そう言って、シャノリアは鼻歌交じりに部屋から出ていった。

 俺は重くなった気がする頭に引っ張られるように再びベッドに沈み、心地良さに身を預けた。



「…………」



 そんな俺に、不躾ぶしつけな視線を寄越よこす赤毛の女。



「……無言で見つめるな。何か話があるのか、マリスタ」

「えっ!? い、いや別に……何ってわけじゃないけど。きっとアマセ君って、その……結構モテただろうなぁっ、と思って! なはは、このいっけめ~ん」

「…………無理して話さなくてもいいだろう。俺のことなら気にするな」

「き、気にするなって言われましてもですね……」



 マリスタはてれてれと笑いながら、後ろで一つにまとめている長い髪の毛を指先でもてあそぶ。静かな場に耐えられないタイプの人間なのだろう。



「ぁー……あ、そうだ! ねえアマセ君っ、好きな食べ物とか何!?」

「食べ物?」

「あ、もしかして……それも覚えてない?」

「…………いや、解るよ」



 無視してしまおうかとも思ったが、それはそれで後々面倒臭いことになりそうだ。仕方なく返事をする。



「よかった! アマセ君は何が好き?」



 マリスタは楽しそうにベッドに身を乗り出し、俺の顔をのぞき込んできた。



 適当にあしらっておけばいい。目下大切なのは、一刻も早く魔女リセルを探し出すことだ。俺がどうしてこんな厄介事に巻き込まれることになったのか、洗いざらい――――



「私魚介類が好きなんだー。シーフードがたくさん入ったスープとか大好きで」

「――魚介類・・・?」

「え? あ、うん。ぎょかいるい。……あれ。もしかして、魚介嫌いだった……?」

「や、そういうことじゃないんだが……あるのか。魚介が」

「え。あるよ。魚介は」

「……タコもか」

「イカもあるよ」

「…………」

「…………???」



 ……まさかとは思うが、アメリカだったりしないだろうな。ここ。

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