8
手に
伝わるギリートの
力を込めた腕が――――
だが
「――――――お、」
起源剣イディクリスが
魔剣ルートヴィスハイゲンが、折れ
「おおおおおお――――――!!!!」
「――――――ッ!!」
ギリートの見開かれた目。
ああ、本当に、久し振りだ。
この手に握られた
――――ギリートの握るオモチャの剣が
奴の身体が飛び、照明の当たらない空中を経て客席へと落下する。
それはそうだろう。
そんなことをしてしまえば、今まで築き上げてきた「信用」が台無しだものな、生徒会長。
「…………」
無言で起き上がるギリートの肩口が、魔法の演出効果により、
危なかったな。
奴があのオモチャの剣で防いでなければ、今頃
――さあ。俺もお前もオモチャを失った。
どうするギリート、
「――それが最強と名高き黒騎士の剣か。さて、」
俺はもう、
「――どう攻略したものかな」
ギリートの顔が。
これまでのどの瞬間よりも、ゼタンらしく、笑みに
――引き
舞台上空を飛来する、照明を受けて白く
それがギリートの手に収まった瞬間――――砕けたオモチャの
〝――お前は爆炎に全てを奪われた――――
「…………!!!」
――
思わず
「――――ふ。ふふ……!!」
こみ上げた笑みを、俺も
これほど体に、心に負担がかかっていても――――
成功の
だがこうして今壁と向き合って、ようやくそれを確信することが出来る。
偶然は二度起こらない。
俺が用意したこの環境の中のどこかに、痛みの呪いを
進んでいる。
俺は今間違いなく、前に進んでいる……!!!!
――――笑みを引っ込めろ。
ギリートを見る。
ギリートのそれとは、明らかに格が違う。
あれが
「……それだよ」
――奴の、本気。
俺を見て、奴が笑みを
奴を見て、俺が笑みを零す。
――ああ。
ここから長い
やっと、
〝
〝いいだろう。精々のんびり
やっと、この時が来たんだ。
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