7
「っ!」
ロハザーの肩で紫電が弾け、彼は顔に
ロハザーが雷を帯びた拳をマリスタに掲げ、強く握り締めた。
「……何なのよそれ。いよいよ隠し玉登場ってワケ?」
「……
「ってことは、さっきの障壁のヒビ割れはあんたのパンチか何か?――参ったな。雷の
「
「……なんとなく
「…………」
ロハザーがマリスタを
マリスタはニカリと笑った。
その目には、何の
マリスタは今回もやはり、心からの
ロハザーが目を閉じる。
(……今更だけど。
今になって
だがそれらは言葉で問うにはあまりにもあけすけで、そんな時間も
であれば、ロハザーが選ぶ道は一つだった。
「――時間がねぇ。悪いけどこのまま、一方的に終わりにさせてもらうぞッ!!」
そう
残り数十秒に全力を
マリスタの背後で
ようやく動き出すマリスタ。
(終わりだ。――もしあんたが、
――マリスタが、ロハザーの腕を掴む。
(!?)
目が合う。マリスタが震える腕を、拳を振りかぶる。腕を掴まれたロハザーは動けない。
そこに、
(こいつ――――!!)
「ッ――――ゃああああああああッッ!!!」
七色の魔力に
「ごォ――――――ッ!!!!!??」
「ふぅうううううううっ!!」
虹の輝きがロハザーを
地を転がり、壁に激突して止まる。バチバチと不規則に弾けたスパークがロハザーに更なる
「どーやらその
「ほざけ、こいつは魔法の正当な
――拳を構え、中央で交わる赤と灰。
「ぐぼッ……!!」
「がぁあッ――――だっ!!!」
雷によって
破れかぶれに放たれた
「ハ――どこ見てんだよッ!!」
「つぅッ――ぅア――――!!」
背後からの一撃で吹き飛ぶマリスタ。
少女は空中でなんとか
眼前で
(――――――待ってこれもしかして、)
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