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『!』
「…………」
「
「だがあれが俺ッ様の愛する息子なのだッッッ!!!!」
「――――わからずや、」
「だがあのドラ息子は法を犯しおった
「あんたのそういう考えが
「そして何よりッ!!――俺はこの国をずっと滅ぼしたかった。
「! 妻が……」
マリスタが止まる。
イミアが鼻を鳴らした。
「――あの時、身寄りを無くした子供なんかは後を絶ちませんでしたわ。
「そしてそう言えるのは自分が
「……」
「ああそうよ、貴様等はどこまでも成功者の集まりだ! 貴様等が運よく努力できる環境でそれなりに努力して今の生活を手に入れた陰で、ええ? どれだけの人間が破滅したと思う? どれだけの涙が流れたと思う? どれだけの絶望が生まれたと思う!? そしてそれら人々にリシディアが何をしてくれたと思う、ええッッ!!? 何も・何も・何一つしていないッッ!! その二十年何一つッッ!!!」
「そんなものは視野が
「そうだそうやって
「違う! 国の為に動くことがひいては国民の為に――」
「
「それはッ……治安をっ」
「ずわはははは、随分と自信なさげだな、当然だ!! 魔女との内戦は一向に止められない他国との戦争には負け続ける
「ま――守る価値の無いものなんてないッ!」
いつかビージ・バディルオンに向けた言葉を口走るマリスタ。
ノジオスは鼻で笑う。
「ほォ!? それは我がドラ息子もか!!?」
「ッ……!?」
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