7
「ゼタンは考えられぬと言った。
「……ではどうして……ええと……神様、は……」
「……『ヌゥ』だ」
「ぬ?」
「ぬ……ヌゥダ??」
「ではなくて。ヌゥ、が
「あ、いや、別に……私達の仲でしょ!」
「……
「え――」
「授けよう。
手を
生徒たちの手によって上手く
この闇の中での移動が、またネックだ。
しかし、それも
「ぅっ?!」
「っ?!」
――このように、激突の
今の声は誰だったか。急な叫び声で判断が付かない。
ともあれぶつかった相手から離れ、
「ひゃあぅっ!!??」
「!?!すまんッ」
――――何か柔らかいものに正面から触れ。
秒でその正体を悟り、コンマで謝罪を入れた。
「ご、ごめん私もハケ
「とにかく裏にッ」
聞こえるか聞こえないかの声でそう交わし、舞台セットの裏に引っ込む。
ここからしばらく、俺の出番はない。
神と人間の戦いを、コロス――――
この
舞台裏には、
自分で着替えることになるわけだが――
「――――あ゛。もしかして、君……ここで衣裳を??」
――すっかり動転した様子のリフィリィ・フェルトニスが、暗がりにも
……マリスタやパールゥならともかく。
恐らく俺はこいつの――
――――頭が、
「さ、さっきは悪かった」
「い、いやいやっ。私がっ、戻る場所を間違えたんだからっ」
「そ――そう言ってくれると助かる。じゃあその――」
「え?――――え、あ、ああああっ!! う、うんわかった! みっ、見ないっ!これで見えてないから!!」
これまで見たことも無い程に顔を
演劇部としての自負もあっただろうが――元はマリスタが巻いた動揺の種だ、そう気に病むことではない。
しかしホントに長い髪だ、システィーナといい勝負かもしれない。髪もむ――――
「……き、着替え終わったら声をかけるから゜っ??!」
「!? ど、どうしたのっ!?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます