8
――ガシリと肩を
振り向いた先にはシャノリア。
「…………何」
「チョット話が。悪いけどフォンさん、二人だけにしてくれる??」
「ッ?!」
背後から相変わらずの
目で合図すると、パールゥは
場が俺とシャノリアの二人だけになる。
「……何か用か?」
「聞きたいことがあるの。そりゃもう、いろいろいろと」
「変な造語を使うな。前置きはいいからさっさと言えよ」
「今回の貴族襲撃事件。関わってるわけじゃないのよね?」
「何も知らない。朝も答えた」
「嘘ばっかり」
「適当な
「鎌じゃないわ。確信。まあ今はなんだか
「何?」
「
「――――」
――それは否定出来ない。
その時に比べれば今はいくらかクリアだ。
そういえば誰かからも、顔によく出るのだと言われていた気がする。
くそ、呪いやギリートや劇に意識を取られ過ぎてすっかり失念していた。顔のことなんて。
「やめてくれるか。『発作』が起きそうだ」
「何言ってるの。今あなたに魔波の乱れは感じ取れないわ。都合よく使わないの」
「……分かるのか? そんなの」
「え。……当たり前でしょ。忘れてらっしゃるかもしれませんけどね、私はあなたの
取り
「内々の保護者って」
「表立って言うことはないけど、ってこと。校長先生からも言われてるんだから」
「余計なお世話だ。そりゃあお前にここを紹介してもらったのは感謝してるが」
「じゃあ
「………………」
「そんな怖い顔したって無駄ですからね。……さてと。本当に、今回の件に関しては何も知らないのね?」
「知らない。確かな情報は何も手元にない。興味も無い」
「
「……
「おや今口ごもった。動揺も透けて見えやすいから気を付けた方がいいわね」
「あのな――」
「と言いたいとこだけど、まぁ不確かな情報ならいいか」
「……逆にあんた達は何を知ってるんだ?」
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