15
かつて
すっかり
居たじゃないか、
振り返り、テインツの
くすみ一つない、
殺気が、弾けた。
「君みたいな『
◆ ◆
ナイセスト・ティアルバーは
初めてのことだった。
父に帰宅の
「――……」
一歩を、
「――――」
まだ、
「――……、」
歩く。
歩く。
どれだけ歩いても、やはりその足は、少年の脳は――――血だまりを歩いた感覚を忘れてくれない。
ローブの血の
両手を断たれ、目を見開くヴィエルナを――――
「――――ハ、」
投影、
「
しわがれた笑い声が、ナイセストの背後を
ディルス・ティアルバーは、振り向いたナイセストの表情を
「どうにも父には理解出来ぬな。ナイセストよ、お前は何がそんなに
「いえ。ただ、
「不思議?」
「ええ。どうしてこんなことに、早く気付かなかったのかと不思議でならない――これは俺の
「本意。本意か!」
ディルスはこの上なく楽しそうに目を細め、ナイセストを見た。
「多くは言うまい、だが――
「俺の歩く道ですって?」
「の調子で、あの馬の骨をも
ディルスの
「――――――――」
ディルスは
ナイセストは、相手を試すような表情でディルス――剣を向けた我が主
「歩く道は俺が決める。
「――――――………………」
ディルスが体に力を込める。
ナイセストは剣を下げ、
一歩。
一歩。
血だまりの中を、一歩ずつ。
「俺という
視界から消えた「作品」へ、
「どこまでも
◆ ◆
圭がスペースを出る。
中には、
「くそっ……くそッ……ッ!!!」
ズタボロになったテインツが、泣きじゃくりながら横たわるのみだった。
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