第25話 最弱と最強
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ビージ・バディルオンとチェニク・セイントーンは、プレジア第二十四層入口、
彼らだけではない。
幾人もの、魚を
昨日は無かった、
誰もが
当事者である二人にとっても、それは同じことだった。
「……
「間違いないね」
「チッ……つくづく
「また頭に血が上るよビージ。それに、僕らが駆り出されているのは『
「そりゃあ……そうだがよ」
言い出したチェニクでさえ
昨日見た、血の光景。
ヴィエルナ・キースの
「……このまま、で、いいんだろうか。僕ら」
「こ、このままって……ンだよ」
「いや、だからその……つまり」
「………………分かんねぇよ、もう。なんにもよ」
ビージの目に、
彼はその金髪の少女に見覚えがあった。
少女も――エリダ・ボルテールも
(キースさんのお
横目にビージを
緊張を
「うおー。なんかこわー!」
「あんたはもっと緊張感持ちなってのパフィラ……」
「わかんねー! リア守ってねー!!」
「うん。エリダも、危なくなったら私かシータの方に来てね。
「そりゃこっちのセリフよ。あんたらだけはあたしが守るからね」
「……ありがとう」
「あんがとー!」
「よく
パフィラの後ろで、げんなりした様子でシータ。エリダが
そんな会話に反応すら示すことなく、パールゥ・フォンは誰よりもスペース近くに歩み寄った。
「パールゥ?」
エリダの声にも、パールゥは振り向かない。
ただスペースの石壁に手を置き、力んだ肩のまま中を見つめるばかりである。
「……エリダ、あんたパールゥに何したワケよ」
「なんもしてないですけど?! …てか、気持ちはなんとなく分かるでしょ、こんな空気なんだし。いつも通りにいられる人の方が、少ないんじゃない? ねぇパフィラ」
「そうかもなー!」
「……そうだわね。メンツも、いつもと違うのだし」
シータが頭をかき、背後を見る。そこにはパフィラ、リア、システィーナの姿。
マリスタの姿は、どこにもなかった。
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