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「私はこんな
「……お前」
「だから取引です、変な
「情報?」
「あの巨乳と黒服、そしてトルト・ザードチップの情報を」
「トルトもか? そんな回りくどいことを――」
「あの男は実技試験の
「!」
「
「……
「くれぐれも、どこぞの馬の骨にやられたりしないでくださいよ――その為にも、」
目を閉じたナタリーが向き直る。
その先で――――パールゥ・フォンは、
「
「……お、おう。……あんまりやり過ぎるなよ」
「無駄口。自分のやるべきことに集中しなさい。ただでさえ貴方は病気持ちで、その上ザードチップ先生の前にあのモヒカン男をどうにかしないといけないのですから」
「もひ――」
――その
それを見るだけで、一から十まで余さず理解出来た。
パールゥから少し距離を空け、隣に立つロハザー。
なんでお前なんだよ、と問いかけならぬツッコミを入れたくもあったが――あいつ自身が一番
〝お前は意図的に人の心を
――あの時から、状況はちっとも好転していない。
リリスティアのことや事件のことなど、色々なことが起こり過ぎたからでもあるが……本を
マリスタとココウェル。
パールゥとナタリー。
こいつらが今、実技試験の試合者のような雰囲気を
余人に手出しの出来ない空間。
最早その火を消すことの叶わぬ、争い。
……俺にさえどうにも出来ない、
――頼むから、誰も
なんて無責任なことを、俺は神に祈るしかなかった。
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