2
体をシャノリアから背けて目を閉じ、急に
誰かの温かさを、
ふざけるな。
呪いにあかせて、そんなことが出来るか――――
「な……何、どうしたのよケイ。呪いの
「そ――そうだ。大丈夫、少し――――一人にして、もらえれば」
「…………本当に、大丈夫なのね?」
「ああ。悪い、心配かける…………」
「なんでもないから、こんなこと。……客出しが終わったら、また様子を見に来るから。あなたはそれまで、横になってなさい。少しでも休んで」
「っ、」
俺の頭を優しく
座り込んだ姿勢から、俺の身体は何かを求めるように、ゴロリと床に倒れた。
違う。
これまでの呪いの
これまでは
文字通りの「痛みの呪い」だったのだ。
それが今は、どうしたことか――――胸がじっとしていられない程にざわめき、
湿った呼吸が、俺の口から
体温も心なしか高く、冷たい床が刃物のように肌に痛い。
体中が
「っ……、はぁっ……!」
――耐えろ。
今は耐えるしかない。
耐えるより他、
「アマセ君」
――――今一番、聞こえてはいけない声がした。
「近付くな、パールゥっ。!」
目を閉じる。
体をくの字に曲げる。
後頭部を抱えるようにして耳を
わざとらしく
パールゥ・フォンは、俺の声に一応は動きを止めたようだった。
「だ……大丈夫? 出来ることない?」
「無い。何も無い。っだから仕事に戻れっ。まだキャクダシとやらが続いてるんだろ」
「今までと、どこか違うの? リコリス先生を呼んだり――」
「来るなって!!」
声が近付き、自分でも驚くくらい大きな声が出た。
パールゥが息を
その音さえ、今は
くそ、ダメだ――――完全に追い払ってしまおう。
「
「――――――、っ?」
――――手に伝う、神経に直接触られたような
目の前にいるパールゥの、
言葉で、これほど
「――――――――馬鹿な、くそなんで、」
「――――――――――、」
パールゥが、近付くな、
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