7
確かめるようにシスティーナ。
エリダはむず
「あ――あんたなら解るんじゃないの、システィーナっ。あんただって、アマセといる時楽しそうにしてるじゃない。
「――私?」
「んまあ、確かに
「し、シータまで。あー……何? コレ、私も答えなくちゃいけない感じ?」
「それ言ったら答えるしかなくなると思うけど」
「て、手厳しいわねリアちゃん…………あ、」
周りを見渡すシスティーナ。
全員が、彼女を見つめていた。
システィーナが苦笑する。
「……あんまり好きじゃないんだけどなぁ、恋愛の話を
「すきじゃないのかー?」
「うん。まず……私ね、学校や仕事で関係がある人たちとは、恋愛しないことにしてるの」
「学校や」
「仕事で?」
言葉を
「うん。学校で毎日顔を合わせたり、こうして一緒に
持った
エリダが椅子から身を乗り出す。
「え、え、え。じゃああんた、たとえばアマセ君が好きでも、
「その言い方は、正しくないかな。
「わかんねー!!」
「なんで分かんないのだわよ今ので……」
「どっちもとればいいじゃん!」
「ふふふ、そうね。どっちも取れるのなら、きっとそれが幸せよね。でも私は、少しでもこの
「う、うーん……そういうもんなのかな」
「そういうものよ」
「……でも、仕事や学校で関わる人を抜きにしたら……それ、誰とも恋愛出来ないんじゃないの?」
「そうとも言うかな」
「えーーーっ……、システィーナ、あんたマジそれでいいの? 好きなら好きって」
「もー、ホラこの話はおしまい。そもそも、私はアマセ君が好きだなんて一言も言ってないでしょ」
「え?! あ、あれ。そうだっけ」
「はーぁ。じゃあ結局、私達には今年もメデタイ話はナシってことだわね。つまんな」
会話が
リアが小さく
「ホント
「ええそりゃもう。
「最っ低な性格してるわねあんた……」
「なんとでも言えばいいのだわ。だからスッゴク楽しいのだわよ、今年の
うっとりとした薄笑いを浮かべ、シータがパールゥを見る。
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