21
「――――――」
放たれるその
大量の冷や汗と共にようやく息を吐き出した時――――キュロスはようやくそれが、その巨大な巨大な
観客達が天井を振り仰ぐ。
そんな、町など
「『ディオデラ』。そう名付けた」
「……ディオデラ?」
「人間よりも、少しだけ時間をかけた。だがそれに見合う働きをするよう、力は込めたぞ。これには何もない。人間のような、完璧を求めた
「!?…………ゼタン。君は……お前は今、何を考えている?」
「? 何も」
「ふざけるな。『神を殺せる』だと? 一体何を思えば、そのようなとんでもない言葉が口を
「――――――」
その目には、確かに何の意志も宿ってなどいない。
そのように、見える。
「……それが今のお前の望みなのか、ゼタン」
「――望み」
「そうだっ。ゼタン、お前は――お前のそれは『欲望』だッ。お前が
機神が、
「ッッッ!!!!!」
それだけで――――キュロスは、魔波に当てられ
こいつは、今――
「――――ゼタン。こいつは……お前は今、
「……はは。そんなことをする理由は無いよ」
「…………理由があれば、
「何を言う。君こそ人間に感化されてはいないか? キュロスよ」
ゼタンが、虚ろな目でキュロスを見る。
「躊躇わぬも何も、我々は
機神が、関節を
その音はさながら、星の
◆ ◆
戦いはそれ以後も、何事も無かったかのように続いていく。
決着の見えない戦いの中、それでも前を向けと戦士たちを鼓舞するカンデュオ。
彼に相対したのは、
「……ハァ。ハァ、ハァ……!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます