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「――これだけ手酷くやられてまだ解らぬか。貴様等が我等に勝つことは――」
「その脅しはもう通用しない。解ってるでしょ――――実際プデスは消えたんだから」
「…………だから何だと言うのだ。こうして貴様等の
「いやに
「っ……言わせておけばッ!!」
「こっちのセリフだよ。僕らの
「!!!――――……」
キュロスが表情を
和睦に見せかけ、人間を
カンデュオが語った内容は、キュロスの作戦を的確に言い当てていた。
キュロスは
ゼタンが、
それが本当に動き出してしまえば、人間は
その危機感が、キュロスから平時の冷静さを奪っていた。
「………………でも」
「!……?」
「もし……あんた達と、対等に
「……!」
「ずっと戦ってきたんだ。あんたの考えがゼタンと完全に一致してないことは、なんとなく解る。だからこそ、あんたは戦場に、身一つで僕達の前に出てくるようになったし――――力でなく言葉で、僕らを取り込もうとした。違うか?」
「――――カンデュオ、貴様」
カンデュオが、持っていた弓を下げ。
仲間たちの、制止の声にも応えずに。
神キュロスの、眼前に歩み寄る。
「僕らは、ずっと自由の為に戦ってきた。神を滅ぼそうとか、成り代わろうとか、そんなことは一度たりとも目標に掲げたことは無い。ただ皆が。皆が笑って暮らせるようになりたくて戦ってきたんだ。誰にも縛られない世界を目指して歩んできた」
「――――」
「魔法を得た。神を殺せる力を得た。でもそれは、僕らが本当に成したかった戦いじゃない。僕らの戦いは。僕らは――僕らは対等に。共に。手を取り合って生きていくことは出来ないのか? できないのかキュロスッ!」
カンデュオが、キュロスの両肩を
キュロスは一度視線を彼から
「――――そうだ。それこそが……それこそが我々の――――!!!」
「ほうら。かかった、かかった」
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