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……あまり真面目過ぎるこいつを見ると
とにかく指示通り、上半身裸の状態になる。
多少は肉がついてきたものの、食の細さ
冷たい手が
まるで医者が行う
その感覚は俺にも解る。
しかし、こうまで
リセルが目を開けた。
「………………」
「リセル」
「……なんだ」
「お前、最近俺との意識のパスを意図的に閉じてるよな」
「…………」
「
「いいや。私は病気などにかかったことは一度もないからな」
「……じゃあもしかして、『痛みの呪い』の影響がお前にもあるからなのか? だとしたらすまない。
「……気にするな。
「――――」
――――体が固まる。
胸に触れるリセルの手が止まった。
リセルを見る。
リセルが俺を見返す。
その目はまるで、
〝下らない――――付き合ってられない〟
まるで、部外者を突き
「……どういうことだ」
「そのままの意味だ。これがお前の結末だ」
「だからどういう意味だッ――――――ッ!!?! あ、」
首が
――――――呼吸の出来ない口を、リセルがその口で
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