11
もがく。
久しぶりに、違う、いきなり奪われた唇を話そうと必死に動くも、リセルは俺の動きが読めているかのように腕で肩を
――――あの
「っ違うッッ!!!」
口が離れる。
と同時に、リセルを突き飛ばす。
魔女は――――
「覚えておけ。『痛みの呪い』の発作には、発作が引き起こす心的
「違うと言っているッ!! 俺が聞いているのは」
「心を乱すな馬鹿者がッ! 今この場で
――
正論だ。ぐうの音も出ぬほど。
だが、ではどうしろと。
この
俺は一体――お前は一体、
「お前は終わりだ。
一体、俺に何を言おうとしてるんだ。
「……待て。待てリセル、」
「確かに、お前は『痛みの呪い』を生き
「待ってくれ、」
「
「リセル、」
「日常生活でさえ、その
「リセルッ、」
「………………医者や校長にも言われていたな。では私からも告げよう、
「聞いてくれリセルッ!!」
「私は
「――――――ぁ、」
閉じていく。
〝将来のこと、まじめに考えてるの?〟
俺の将来が、目の前で閉じていく――――
「ぁあああぁあああぁぁぁッッッ!!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます