12
魔女の肩を
リセルはされるがまま、俺を
俺は――――俺は
魔女は一度目を閉じると――――完全に
「そら。お前は
「何を……何をッ!! 俺は、俺はこんなに――――強くなったのにっ!」
「そうだ、だから安心しろ。急速に身に着けた力は、その分
「そうだ夢だ。俺には成さなければならない
「そうだ。
――魔女の体に、光が満ち。
「〝
「やめろッッ!!!!!!」
俺は、火がついたように魔女から飛び
甲高い音と共に棚のガラス戸が割れ、俺に降り注いだ。
魔女が冷めた目で、俺を見下ろす。
「やめろ……やめてくれ、」
「――それか、いっそこのまま死ぬか。発狂か自殺か、それとも
「黙ってくれッ……俺、俺はまだ、」
「そうだな。せっかく拾った命、大事にするべきだ」
「違うッ!!」
「違わない。選べ。
「――――ヘイオン?」
――――平穏?
あの、
〝将来のこと、まじめに考えてるの?〟
〝んだよその目は。やんのかテメー〟
〝ガス爆発の線が
〝犯人がいたって言ってきかないんだよ。きっと混乱しているんだ〟
〝解らないガキだなお前も! もう警察はあの事故に関わらない。十年も前の事件性の無い「事故」なんかにはな〟
あの地獄が、平穏だと?
解っていない。
こいつは全然、あの絶望を
だったら刻み込んでやる。
俺の力の限りを尽くして、あれと同等の絶望をこの女に味わわせてやる。
だから、
「――――貴様ァァァッッッ!!!!!」
女一人絶望に叩き落とすことくらい、
飛び起き、
女は
そうやって舐め
今にその目を絶望に
――――――目の前で、何かが、光った。
体が止まる。
目が釘付けになる。
それは光よりもっと
オレカラスベテヲウバッタ、ホノオ。
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