9
知らず
付いてこないパールゥを敢えて気にかけず、
世界は、俺一人になった。
……少なくとも、あの言葉でパールゥが俺に更なる熱を上げることはないだろう。
ムードも
これでいい。
ケイ・アマセは
この
だから、そう
「……でもね。たとえ迷信だって、
◆ ◆
「あら。お仕事は終わったの?」
「……パーチェ先生」
猫を
「探してたの。仕事が終わったなら付き合いなさいな」
「何の用事だ?」
「あ……リコリス先生?」
「もう、言わなくっても
パールゥが転移魔法陣から現れる。
しかし、リセルは彼女に目もくれない。
「『
「――何?」
「あ……そういうこと。大丈夫だよ、アマセ君。ナタリーにも先生にも、私から言っておくから」
「あ、ああ」
「ありがとう。
「…………久しぶりだな。
「?」
「悪いな。後を頼んだ、パールゥ」
言い残し、リセルの後についていく。
……二人の時は、いつも必要以上に
一体なんだというんだ、調子の
医務室に入り、扉を閉める。
魔女が猫を
「
「検査は
「検査をするのは本当だ。もう一度確認したいことがある。早く脱げ」
「?……
「上半身だけでいい」
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