3

「え?」

「なんでそうまで食い下がるんだ。どうして俺にそこまでこだわるんだ」

「何回も言わせるなって言って――」

「それはさっき聞いた。お前、友達って関係を美化びかしすぎなんじゃないのか。誰も彼もがお前のような少年誌しょうねんしの世界で生きてると思ったら大間違いだぞ」

「あーあー、シンカクカとかショウネンシとか難しい言葉は分かりませーん」

「現実を見ろ。……お前の献身しんせつは、常識のいきを超え過ぎてる」

「む、難しいこと言われても分かんないったら……でも、そうだな。確かに、『友達』って言うのは違うとこもあるかも。他の言葉で言えば…………そう。『恩人』だ」

「…………恩人だと?」

「そう。気付いてないかもしれないけど……ケイは、もう私にたくさんのものをくれてるんだよ」



〝気休め言っても何にもならないだろ。はたから見ればお前は情けないし勿体もったいない。大貴族の生まれで金持ちで――可能性は誰よりも持っていそうなのに〟



「あんたが来るまで私は、このプレジアでただの劣等生れっとうせいだった。家柄があるだけ目立っちゃって、白い目で見られることもあった。でも仕方ないなって思ってたの。だって本当だったから。私は出来損ないで、大した努力もしないで。だから、当たり前じゃんって思ってた」



〝自分のスペックを自分でしっかり測れてるのは大事だと思うがな……お前のように損をしないためにも〟



「私、気にしてなかったんだ。成績悪いのも、大貴族の中でアルテアスわたしだけが魔術師コースなのも。友達もすっかりそれに慣れちゃって、私の成績を茶化しはしても、真正面から助言してくれる人って、気が付いたらすっかりいなくなっちゃってた。でもケイは違った。私がいくら笑って誤魔化ごまかしても少しだってノってこなくて――あんたは、何度も何度も私を馬鹿にした。私は……私に『可能性』を示してくれた。新しい道があるぞって教えてくれた、そして――――そんな険しい道をあんたは、私の前で歩いてまで、みせてくれた。道の歩き方を、作り方を教えてくれた」



〝いいじゃないか。現時点で馬鹿だってことは、まだまだ伸びしろだらけってことだろ――――気休めじゃないさ、事実を言っただけだ〟



「……その背中にあこがれた。いつの間にか私は、あんたの顔じゃなくて、背中を見て過ごすようになってた。どんどん遠くに行っちゃうあんたを見て、なんかムダに焦っちゃって。……でも同時に、風紀委員会の人に目を付けられても無鉄砲むてっぽうに突っ込んでいってるように見えるケイを、放っておけなくなった。『ケイを助けたい』――――私、はじめて、心から『今これがしたい』って思うことが出来たの」



 …………英雄の鎧ヘロス・ラスタングが、視力まで若干じゃっかん強化する事実に、これほど面倒を感じたこともない。



 俺を見るマリスタの目。外見そとみに似合わず静かに激情をたたえるその目に、涙がにじみ光り始めたのである。



「ケイはすごいよ。たった二週間で、私をこんなにも変えてくれちゃってさ」

「俺はすごくなんてない。恩人でもない。勘違いするな、さも俺が変えた風に言うなっ。変わったのはお前自身だ。お前が変わったんだよ」

「…………あんたがそうやって。偏見へんけんを持ったり決めつけたりしないで、『お前は才能を持ってる、でも努力をしていない』って、ちゃんと言ってくれたから。ありのままの私を見つめててくれたから、私も気付けたの」



 笑ってやがる。



「そんなものはただの御託ごたくで……」

「だから、アンタは私の恩人なの。そんな大事な友達と、私は並んで立ってたい。一緒に歩いていきたい。道を間違えてる時は、止めてあげたい! そんだけ!!」

「――――――――………………」



 ……マリスタという人間を、俺はあなどりすぎていたのかもしれない。



〝あなたはお母さんと同じ……いいえ。お母さんよりも大きい、大きい優しさを持っている〟



 黙ってくれ、頼むから。



「…………この、」



 もう、御託は一切要らない。

 奴の力は焼刃やきばなのだ。どうせ勝てはしない。



 せ。こいつを。



「お人好ひとよしがッ――――!」

「怒ったって負けないんだからッ!」



 再び風と共にマリスタの魔力がうずを巻き――その背後に弾丸バレットが展開される。

 回転しながら水飛沫みずしぶきを飛ばし続ける拳大の弾丸――――魔弾の砲手バレットの属性付加魔法、流弾の砲手アクア・バレット



 ならば――!



氷弾の砲手アイスバレット!」

「っ!?」



 詠唱破棄えいしょうはき呪文ロゴスで、俺の背後にも弾丸が展開される。凍気とうきを帯びた弾丸は回転しながら白く光り輝き、まっすぐにマリスタを向く。



「あ、新しい魔法っ!? そんなの、ヴィエルナちゃんの時は使って――」

「あれからもう数日だぞ? あのときと同じ俺な訳が無いだろう――!」

「く――いけぇっ!」



 手を相手にかざし、奴とほぼ同時に弾丸を放つ。

 先に展開していた分、若干じゃっかんマリスタが先だ。だが爆音――そして、



 辺り一面に、濃い霧が飛び散る。



「うわ、爆発すご、げほ――って、うお危なッ!」

凍の舞踏ペクエシス!」

「ふぅっ!?!――――ったぁ!」



 きりを裂いてマリスタに突撃、振った拳をかわされたが、同時に空いた手で凍の舞踏ペクエシスを発動。障壁しょうへきを展開していたマリスタには届かなかったものの、狙い通りに彼女の周囲の床がこおり付き――足を乗せたマリスタが大きく転倒する。



凍の舞踏ペクエシス

「うわっ、また障壁を凍らせ――って、さっきと同じ手は食わないよっ!」



 凍結とうけつ、実体となった障壁を魔弾の砲手バレットくずすも、一瞬早く動いたマリスタが障壁の内側からだっし、後を追うように着弾する弾丸をすべてかわしていく。



 気を取られ過ぎだ。



「ッ!? ぁぐ――!」



 魔弾の砲手バレットを躱すのに必死なマリスタに肉薄にくはくし、拳を叩き込む。雑に振るわれた棒を避け奴の胸に手を当て、



「ッッ?!?!??!?!?!?」



 障壁を展開しようがない零距離ゼロきょりから、凍のペク――



「どさくさに――――触ってんじゃないわよえっちーーーッッ!!!」

「!?」



 マリスタが俺の手を力強く払いのけ、吠えると同時に――――何もなかった彼女の足元から、波紋はもんが広がるように水飛沫みずしぶきが起こり、強い水圧と風をともなって弾ける。

 体が宙を飛び、足で何とか倒れず着地した。



 感情で爆発させた魔力に所有属性エトスが反応したのか? 無茶苦茶をしやがって――――



「――凍の舞踏ペクエシスッ」



 横殴よこなぐりの雨。飛沫しぶきの一部をつなげて凍結させて氷柱つららを作り上げ、マリスタの体目掛めがけて投擲とうてき――――



〝けいにーちゃん〟



「くっ――!」



 ……またも、疼痛とうつう



「スキありッ!」



 マリスタの棒を、握った氷柱で受け止める。

 こいつ自身も、大した棒術の手ほどきを受けているわけではない。握り方や攻め方はチャンバラをやってる子どもと何ら変わりないし、ヴィエルナのような達人と違ってすきだらけだ。



 だから、問題はそこじゃない。問題は――――



〝ずっとずっと、俺が守るよ。父さんも母さんも、メイも! 約束する!!〟



 ――――疼痛これは一体、何だっていうんだ。



「とりゃあああっ!」

「チッ――!」



 棒と氷柱つららを打ち合う。

 水が飛び、俺を、マリスタをらし、――氷柱は数合すうごうともたずバラバラに崩れた。破片を手に取り、マリスタの目



〝この先きっと、あなたをちゃんと理解してくれる人が現れる。先生には解るの〟



 痛い。     何が?



「ぁ――――っ」

「ガラ空きッ!」

「ッッッ!!」        どこが痛い?



 横から首に巨大な衝撃。と同時に水の棒が弾け、俺の髪と服を水浸みずびたしにする。



 ――――違う。



「へっへ――今のは痛かったハズッ! どうよケイっ、私もやるもんでしょ!」

「――――違う」

「え?」



 あいつは、俺を理解してなんてない。俺は、あいつを守ったりしない。



 あいつが嫌いだ。あいつは邪魔だ。



 俺が復讐者ふくしゅうしゃであるために、あいつは必ず切らなければいけないんだ――――!!



「俺はお前に何も与えない、」

「ケイ――あんた、なんて顔して――」



 マリスタの声が聞こえない。

 口が勝手に、動く。



「与える訳が――与えられる訳が無い。だって俺には何もない・・・・んだから! すべて――――」



 こいつと俺の間に、もう言葉なんて必要ないのに。



「全部無くした俺に、何も求めんなッ!!!!」



                   そうすれば、何も失わずに済むんだ



「これからは私がいるからッ!!!!」

「!、!?」



 ――――その立ち姿はまるで、勇者選ばれし者のように。



「私はもう、もらったから。だから今度は、私が与える側になる! 私がケイと一緒にいる! 私がケイと一緒に強くなる! 一緒に犯人を探すし、こらしめる!! それで、あんたが道を踏み外しそうになった時は――――ブン殴ってでも止めてみせる!」

「ほざけ――ほざけッ!!」

「ええ、いくらでもほざいて・・・・・・・・・やる・・わよっ! あんたに復讐はさせないッ!!」

「マリスタァァァァッ!!!」

「ケイィィィッ!!」



 水の弾丸が襲い来る弾幕の中を、俺は――精霊の壁フェクテス・クードを|展開したままける。



「まだよ――せやっ!!」

凍の舞踏ペクエシス!」

「ッ!? また――」



 水の棒を避け、再度左手で凍結させる。砕け、俺の視界に結晶と散る所有属性武器エトス・ディミ。眼前に迫るマリスタに向かって俺は――――拳を振りかぶる。



「くらわないよっ!」



 マリスタが障壁を展開する。魔力の感じからして、物理攻撃を防ぐ兵装の盾アルメス・クード



 かかった。



 手を開き、障壁にベタリと触れる。



 マリスタは、目と鼻の先。



「!? ちょ、打撃じゃ――」

凍の舞踏ペクエシスッ!!」



 これまでで最大数の流弾の砲手アクア・バレットが眼前に現れた。



 氷の息吹いぶきがマリスタに直撃する。と同時に弾丸が掃射そうしゃされ、障壁が間に合わなかった俺の視界が群青ぐんじょうに染まる。



「ごッ、ぶォっ、 、あっ、ぐっ!!――――が、あ――――!!!」



 水圧。水圧。水圧。



 魔弾の砲手バレットは初歩の攻撃魔法だが、威力は肉体強化を使った状態でのパンチ一発に匹敵する。脳を揺らす弾丸の衝撃に体は地を離れ、低空で乱回転しながら弾丸を浴び続け――――やがて演習スペースの障壁に叩きつけられ、それでもなお弾幕は止まず――――痛みで体が麻痺まひし始めた頃、鼓膜こまくはようやく静けさを取り戻した。



「、ぁ……っっ……!!」



 白くかすれる視界を、意識を閉じないように必死になりながら、前方にいるはずのマリスタを見る。

 マリスタは――――四つんいになって、座り込んでいた。



 見れば、その体は水浸みずびたし。

 自分の背後に展開した流弾の砲手アクア・バレットを、自分でも食らうことで凍結とうけつを破壊したのか。



「どこまでも力技ちからわざな……っ、」



 ……体が動かない。覚えがある感覚だ。

 恐らくこれ以上動けば、また血を吐いてしまうだろう。

 ――――……



「いたたた……もう。そのこおらせるやつ、ほんと痛いわよ。完全にくらってたら、体ごとバラバラに出来ちゃうんじゃない? 加減しないと……っ!! く、はぁ。ダメだ。もう立ち上がれない。あれ。さっきまであんなに体は元気だったのにな」



 ……どうやらあいつも、それは同じ様子。あれだけ魔力にあかせた戦い方をしたのだから、それも当然だ。

 俺のような凡人ぼんじんには到底真似とうていまねできない物量戦法ぶつりょうせんぽう――――



〝私がこのコースに来たのは、ケイと並び立つためよ〟



「……相討あいうち、か」



 ――――子細しさいはどうあれ、それは達成された、ということか。



〝一人で立ちたいならせめて心配されないようにしたらどうなのッ!〟

〝私は、あんたの友達になりたい〟

〝アンタは私の恩人なの。そんな大事な友達と、私は並んで立ってたい。一緒に歩いていきたい。道を間違えてる時は、止めてあげたい!〟



 …………あるいは俺が強ければ、あいつも俺を遠くから眺めるだけだったのかもしれない。



 はなはだ不本意な話だが――余計なことを考える余裕がない今の頭で思い返してみれば、マリスタは俺よりよっぽど筋の通ったことをして、言っているようには見えないか。



 ……バカだったのは、俺の方かもしれない。



「あれ??? ほんと力入んない! んん~っっっ」

「…………あまり力むな、馬鹿。この間の俺のようになりたいか」

「えっ!! え、じゃあこれって……」

「そう。その感覚が魔力切れだ。……義勇兵コースの学生でいるつもりなら、その感覚をよく覚えておいた方がいいぞ。死にたくなかったらな」

「う……上から目線だなぁ、自分だって無理して倒れたくせに…………って。あれ。もう『魔術師まじゅつしコースに戻れ』って言わないの?」

「俺が言ったってお前は聞かないだろう。怒りを通り越してあきれた。言っても無駄な奴には言わない」

「ぐぬ……見てなさいよ、ケイ。私は諦めないからね。あっという間に強くなって、必ずあんたと並び立ってみ」

「勝手にしろ」

「せるからね――――え」



 マリスタが口をあんぐりと開けて俺を見る。

 穴の開きそうなほどに、見詰めてくる。

 やっとの思いで首を動かし、視線をらした。



 ……いや、逸らす必要はないだろう俺よ。

 堂々としていろ、その仕草ではまるで――



「い――今なんて言った? え??」

「?! お、おい。体は動かせないんじゃなかったのかい寄ってくるな気持ち悪い!」

「いやいやいや。ちょ。え? 今さぁ。『勝手にしろ』って言った?? ってことはさぁ、私、ケイのそばに居ていいってこと??? 何???? 急にデレるの何?????」

「這い寄るなニヤニヤ笑うな曲解きょっかいするな気色悪い。くっ……」

「動けないみたいだねぇ、うぅん?? そして、え??? 照れてない??? その顔は照れてない????? ねへへへ」

「気持ち悪い笑い方しやがってこの、魔力タンクが……」

「しひひひひ……あ。でももう限界だわ。緊張とけて急に……きつ。むり」



 壁に背を預けている俺の手に右手で触れ、ぱたりとうつ伏せるマリスタ。

 払いのける力も出ず、俺の指からマリスタの指へと流れていく水滴すいてきを、ただ眺める。



〝ありがとう、けいにーちゃん〟



 ……もう、痛まなかった。



 そう。この手を払いのけられるだけの力を手に入れるまでは、俺に……この手を遠ざける資格はない――いな、遠ざけることは出来ないだろう。

 であれば……こいつが自発的に離れていくよう悪態あくたいをつき続ける以外、今の俺にはようがない。



 難儀なんぎに過ぎるが、仕方無い。



「…………んっ。」



 きゅ、と指が握られる。



「……おい、何のつもりだ」

「別にぃ。でも、この試合さ。まだ動けてる私の勝ちだよね?」

「……どうでもいいが、試合時間の十五分は過ぎてる。この場合はどうなるんだ?」

「え、過ぎてるの!? えっと、審判しんぱんの判定になるよ、確か。でも、審判が見たってこれは私の勝ちだと思うなぁ。ひふふふ」

「馬鹿を言え、序盤じょばんに俺が見逃してやったことを忘れたのか。いいとこ引き分けだ」

「はいはい」

「お前…………――」



 ……無駄に心を動かすのはよそう。

 復讐者ふくしゅうしゃである俺がやるべきことは、一刻も早くこいつを引き離す為に、今後の鍛錬たんれんに意識を向けることだ。



「あれ?? 認めた??」

「寄るなと言ったろうがこの――まだ動けるのかこの体力馬鹿め……何とでも言え。俺には関係ない」

「さっきまでムキになってたくせに~」

「俺は変わらないぞ。お前が並び立っていようがいまいが、必ず目的を果たす」

「はいはいはーい…………しょ、っと。ふう、やっと一息つけt……」



 マリスタがやっとのことで俺の隣に腰掛こしかけて壁にもたれ――――だらしなく小さな口を開けたまま、急に黙り込んだ。



「……………………アーツカレタナーアレーカラダガー。」 



 ……かと、思ったら。



 何を思ってか、マリスタは――――ぽすん、と、俺の肩に頭をあずけてきた。



 湿しめった頭が少しの冷たさと、じわりとした体温を伝えてくる。



「………………おい、何のつもりだ離れ――」

「勝手にすればいいよ」

「何?」

「勝手にすればいい。私も勝手にしますから。…………でも」



 マリスタが、頬擦ほおずりするように身動みじろぎし、俺の手を弱々しく握り込む。

 形容けいようがたい少女のにおいいが、鼻腔びくうと肺をくすぐった。



「――ちょっとでも、こっち見てほしいな。ケイ」



 ――それきり、マリスタは声を発しなくなった。

 どうやら気絶したらしい。



「………………」



 小さく上下する、マリスタの体を漫然まんぜんながめる。



 …………ナタリーパパラッチに見られたら殺されそうだな。



 ヴィエルナの時、こんな状況にはもうなるまいと誓ったはずなのに……情けない話だ。



「……今度こそ誓おう。次誰かとやる時は、動けるだけの余力を残して勝つと」



 一人、空間に言葉を投げる。



 その声に呼応するように、演習スペースはゆっくりと自己修復じこしゅうふくし始めるのだった。



 ……早く戻れ。体力。

 こういうよく解らない時間は、好きじゃない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る