13
――――ヴィエルナの目が見開かれる。
ナイセストは打たれた赤みを残した顔を上げ――――その切れ長の目で彼女を
「お前はそういう女だった、ヴィエルナ・キース。
――ヴィエルナが、身を固くする。
ナイセストの話した一言一句すべてが
「――――
マリスタが
「な……何言ってんだよ
ロハザーが無意識につぶやく。
だが、そんなものは
「少しでも多くの人々を笑顔に? すべてにおいて
「っ!?」
「だからお前はロハザー・ハイエイトと常に一緒だったのだろう。『
「
『!?』
「バカ言うな、ヴィエルナがそんなッ――――!」
ロハザーが障壁に両手を叩き付ける。
周囲の者がぎょっと彼を見た。
怒りではない。
その顔が
「果たしてそうだっただろうか」という、記憶の
ナイセストは背後からのそんな声を
「そして、
「…!…、」
目の前で展開される言葉にどう向き合えばいいのか解らず、ヴィエルナはただ黙り、受け止めている。
ナイセストも表情を変えることなく、淡々と告げ続ける。
「今も変わらないのだろう、その
「――――――」
〝行動し続ければ、変えていける。ケイはそれを、示してくれた〟
オカゲデ、ワタシモ、ウゴケルワ
――――――――ヴィエルナの肩を、黒い「
『!!!?』
人の腕ほどの太さの短い「杭」はヴィエルナの右肩を貫き、――染み入るようにして、ヴィエルナの肩にゆっくりと広がっていく。
「『お前はヴィエルナか』、と俺は問うたな。――――そう、お前はヴィエルナ・キースではない。『ケイ・アマセ』だ。そう
肩を押さえ、
「
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