3
◆ ◆
雷撃。
――のような衝撃が、頭を貫いた。
「ぐヅッ――――!!!! あ゛ぁ゛ッ……!! くそっ、くそッ!!」
「……は?? キッモ、こいつマジでなんなワケ? ビョーキ?
「さあ? 行きましょう、王女」
「ねえ。わたし何回も言ったよねその呼び方やめろって」
「マッ…………」
「あ?……え何、まさか『待て貴様ら』ってこと? うっサっムッ、なにクソまじめにそんな台詞吐いちゃってんの気色悪っ! てか、大体あんた誰に向かってクチ
「隠したかったのではないのですか?」
「うっさいないちいち黙ってろ
「
「チッ、イライラすんなーもう……ん? お、何よアンタ。よく見てみれば意外とイケメンじゃん! や、ちょーイケメンじゃない? ワオ! テンション上がる~」
「マリ……スタ……!!」
「……は?」
地に
急げ。
「…………」
「『マリスタ』。どうやら先の『ま』は、彼女を助けたくて発された言葉のようですね」
恐らく王女と呼ばれている女に
「ッ――――……!!」
「……言わなくても分かるから。そういうの。いちいち」
「はい」
「
「!!!」
「はい」
黒フードがマリスタの近くで腰を
そいつは自らの
「やめろ!!」
「
ピシャリとそう言い、緑色に光る
発光。
「――!?」
緑の光が
体を起こし、王女の下へ歩いていく黒フード。
体に
マリスタは自分の
「馬鹿ッ、お前傷口が、」
「……たぶん大丈夫。まだ、体の中で痛い感じするけど」
「な――」
「まだ中身が治り切ってない。下手に動くと内出血で面倒なことになるぞ」
こちらを見もせずに言う黒フード。
その一言で、
「待ちなさいよッ!」
「聞こえなかったの? 今ムリしたら傷口開いちゃうって」
「傷口作った奴に言われたくないわよッ!」
「えええ~? わたし達何かしたぁ?」
「なんなのケイこいつホントムカつくんだけど!!!」
「てかそっちのイケメンもだけどあんた達
「か……隠す?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます