遠近――――探す一瞬、しかし戦況は
「万策尽きたか? 動きが先程と同じ――」
ナイセストの身体を包むように、
「!!! ハッ、
「――――チッ、」
そのまま迫ったナイセストを
だというのに、ナイセストはそれを――――全て
「……クソッ……!!」
◆ ◆
「…………地力の差だな」
「……どういうこと?」
ロハザーがつぶやいた言葉を
ファレンガスが疲労の色濃い小さな
「奴は
「わ、わかんないってば!」
「土台が
「……そんな。だってあいつは、ここまで十分戦って、」
「だからこそだよ。一日二日で疲労はとれねぇ。なのにあいつは、一日だって休まずに
「…………」
「疲労がたまってる。その上、
「っ……!」
「オイお前ら見ろ。終わったぞ」
『!!』
ファレンガスの声が、マリスタとロハザーの視線をスペースに
スペースには――口元を押さえ、せき込む金髪の後ろ姿があった。
「……
「ケイ……ケイっ、がんばれっ!! 時間だって、あともう少し――――――――、」
食堂に映された
マリスタは、言葉を切って黙り込んだ。
「……?」
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