第60話 裏方の死闘
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「うはは、『無血完勝友情大作戦』だとよ」「なんだそのだっさい名前、ネーミングセンス無いにも程があんだろ」「でも金と手間はかかってるぜ、なんせアルクスのローブまで借り出してきてんだから」「これレプリカとかじゃないの? 本物?」「アルクスだぞー!!」「きゃーっ」「イベントに参加して来いよお前ら、せっかく
「――――撃破数四十五、五十五、七十二、百十二! 順調に数を伸ばしています」
「
「取れているようです。今後もこのペースで
「ふむ。ひとまず、イベントとしては成立しているようですね――――引き続き頼みますよ、エルジオ先生」
「はい。嬉しいですよ、
整った顔立ちをした金髪の青年が、肩の高さに掲げた手に魔力を集中させる。
彼を中心とした巨大な魔法陣が赤く発光し、陣の周囲に補助的に
「うおっ!? また新手が来たぞッ」「アブねえっ?!」「
――――このようにして、プレジア全体に無数のモンスター、
召喚されているのは、年少クラス達の相手をする役目の全く無害なモンスター。そしてイベントの主なやられ役――――
そしてこの召喚獣が繰り出すその衝撃で起こり得るすべての被害は、アルクスから支給されている
これら無害な召喚獣の
風紀委員室を借り切って作られた、作戦本部。
イベントの裏で、彼らの「本当の計画」は、確実に遂行されつつあった。
「定時連絡集まりました! 今の所、どの
「一般からの目撃情報もいまだありません!」
「
「今の所ありません!」
「ふむ……このプレジアに隠れられるところなどそうあるものではありません。
「アドリー先生っ! すみません、本部入り口に――――きゃあっ!!?」
現れたのは、口を
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