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タタリタの合図を
と同時に得点についての説明がなされ、より多くの敵を打ち倒した場合
人々から興奮の声が聞こえた。
マリスタが手の中で乱回転した青い光を放つと、――――その光に触れた細身の化け物が、片端から上空へと吹き飛ばされ、派手な爆音とともに消滅していく。
歓声が上がり、マリスタはそれに応えながら次の敵の群れへと飛び込む――――全て、
『――以上が得点・減点の説明となります!
『!!』
ケイミーの声で、各層のスクリーン映像が切り替わる。
◆ ◆
「――――アヤメ。な、何アレ。どういうことなの、いつ
「そうか……このバカイベントはこのための……!!!」
◆ ◆
――――不安げな顔で誰かに助けを求めている、金髪に白いドレスのリシディア第二王女、ココウェル・ミファ・リシディアの姿。
「うっわ何この子!? 体すっご」「あれ? 俺なんかめっちゃ見覚えがあるんだけどこの子」「でっか……」「あれー? 見たよねこの子ね?」「見た気がするー!」「めっちゃ目立ってたもんね服とか」「思い出した思い出した! 『ラブジュエリーファイト』に参加してた子だよ!!」「エロすぎ」「横に出てる黒い服の人も顔キレー」「彼氏かな?」「いやいや『敵の目的』って言ってたじゃん」「そっか」「じゃあの人が敵?」「あの二人も役者なのかなー」
『これは私達人間側の「王女様」の映像です! 彼女は今、
『なお、これはイベントに参加してない方々もご参加いただけまーす!』
『王女様を発見した場合は、すぐに私達の本部である
『最後に要注意! 決して自分たちで王女様を救いだそうと思わないでください!!! 王女を守る闇の騎士団はとんでもない実力を持っています! 必ず我々作戦本部までご連絡を! ガードヒーローたちが彼らと戦います!!』
『それでは、約束の五分が経ちました――――皆さん、
「だァーダメだった!」「よっしゃ参加資格ゲットォ!!」「あーん悔しいー!」「こりゃ後は王女探しでもやるしかないかー」「何をしている! 参加資格の横取りは風紀委員会が許さんぞ!」「うお! すげえこのローブ、着た
『そのローブには防護魔法が
「――――アルテアスさん。アルテアスさん。聞こえる? こちらキスキルです」
「う、うん。聞こえる。はぁァ、リリスちゃんと
「さんざん打ち合わせで話したじゃない。……やっとここまで来たね。まさか本当にこの作戦を実現させちゃうなんて」
「すごいのは私じゃない、皆だよ。私ひとりじゃ何も出来なかった。本当にだよ。ナタリーがビラまいて、リリスちゃんが人の目を集めて、エリダがローブを集めてくれて……全部私ひとりじゃどうにもならなかったことばかり。だから、最後は……私がしっかり、頑張らなくっちゃね」
「――気を付けてね。じゃあ、
「ありがとう――――お願いします!」
「はい! コーミレイさん!」
「了解」
ナタリーが操る
(違う。今映ってるのは
「――いくわよみんな。奴らに思い知らせてやりましょう、」
『では参ります! プレジア
「団結した
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