熱波――――炎剣乱舞
「…………
テインツの
放たれた赤い光は刃に伝い、燃え盛っていた炎を
「手加減か? 油断だな。
「ほざけよ。
火花。
テインツが迫る。
今度は俺が応じた。
テインツの
武器を使い慣れないとはこういうことか。
一体どうやって奴に攻撃を――――
閃光、ならぬ
照りつく
大きく後退、
「無様だな
「ちっ」
炎が
間合いを見切れず、動きがもたつく。ただでさえ――剣での攻防にも慣れていないのに、だ。
マリスタは水。
テインツは炎。
だとしたら――
「考え事をしてる余裕があるのかよっ!!」
「ッぐ!!」
剣をいなし体勢を
背中を壁に打ち付け、反動で体を戻し――目の前に、
俺はまたも、
「――……」
……いけないな。どうにも動きが固い。
剣を使うことばかりに
まったく、マリスタの奴は一体どうやって短時間であれだけの
眼前のテインツが叫ぶ。
俺は我に返り、突きつけられた剣先を、そしてテインツを見た。
奴は既に――――肩で息をするほど、感情を乱していた。
こいつ、前に俺を追い詰めたときはもっと余裕たっぷりに
――違う。
今のこいつは俺を
「お前さ、自分の状況が分かってんのか……? お前は
「何をそんなに
「……ッッッ僕の話を聞けよお前ッッ!!」
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