回顧――――あの夜の戦い
◆ ◆
「……なんだ? その鉄クズは」
……夜の静けさが、少し
スペースの
「いや。氷クズ、と言った方が正しいか」
「…………」
俺の手元を見てあざ笑うベージュローブ、テインツ・オーダーガード。
だが、こればかりは指摘されても仕方無い。
俺の手にある
それは
俺の手には、お世辞にも剣とは呼べない氷の
「……笑わせるなよ。そんなもので僕と戦う気? そんなもので――明日のティアルバーさんとの戦いに
「思わないよ」
「何?」
「これは
「それだけだ」
「…………馬鹿が。余りにも
「試してみようか。俺が無能のままかどうかっ」
正面から突撃。
「…………」
「ッ!」
馬鹿正直に両手で構え、
テインツは一歩も動くことなく、それを手にした
一撃に全体重を乗せていた俺は、氷塊を
自然、テインツと
「……なんだその振り方。こんな氷クズとそんな剣術で、ティアルバーさんとの戦いに保険をかけられると考えるお前が
「どうだろうな。これからさ」
「…………どうすればそんな
「!――?」
何か、熱を感じて。
感じたときには、弾けていた。
「ッ!! く――」
剣が触れていた
「……炎……」
刃を炎に包まれた、テインツの剣。
「
「魔力を込められた
〝けいにーちゃん〟
「――
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