去来――――身覚えの悪寒、それは4人目の
「!?」
テインツが剣を
衝撃を受けた体のよろめきに合わせて
テインツはその場でぐるりと振り返った。
「ふざけるのも
「――……」
「何考え事してんだよ。なんで殺すと言ってる相手に馬鹿の一つ覚えみたいに剣だけで突っ込んでくるんだよッ! 魔法を使え、戦略を練れ、
「……その通りだ」
踏み込む。
「ッッ!!……お前……ッ!!」
テインツが言葉を切り、
構わず、今度は左下から――
ガギン、と鉄の音。
腕が
一撃
そんな
何度目とも知れないテインツの剣を受けた俺の
壊れた
氷の破片と共に吹き飛び、床を転がる。
「ッ……、…………」
試しに――――
視線の先。
テインツは、
〝私、君が測れなくて、怖い〟
〝私は、あんたの友達になりたい〟
〝答えろよ。ケイ・アマセ。お前がこの闘いを勝ち続ける理由はなんだ?〟
「――……」
ああ。
「弱い」
テインツが何か言った。
いや――――何であれ、もう聞く必要はない。
嫌でも耳に入ってきやがる。
「弱過ぎる。こんな実力で、なんで
「…………」
相手をするな。
立ち上がれ。立ち上がって去れ。
それだけでいい。
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