矛盾――――この世で最も嫌いな時間
やけに重い。――考えてみれば今日、時間は
練習とはいえ命のやり取り。試験という緊張感の中。
そのくらい気が付け、馬鹿が。
だが丁度いい。
物理的に、これ以上の
ロハザーの時と同じ
「! お前っ――――待てよ!!」
「…………」
「待てって――――言ってんだろッッ!!!」
炎が床から吹き上がる。
見ると、
振り返ると、テインツの
炎は
…………
本当に
奴が何を目的としてどこまで本気か測れない以上、
余計な
この夜中に、自分では治せないような
ああ、くそ。こういった時の連絡手段をスペース内に用意しておけというのだ。
テインツに向き直る。
俺の都合などお構いなしに、奴はそれまで以上の怒り顔で俺を
キレたいのはこっちなんだよ、
「…………悪ふざけも
「そんな文句で逃げられると思ったのか? 僕はお前を殺すと言っただ――」
「だったらどうしてさっき俺を殺さなかった下げたじゃないか剣を、お前は」
「当――――たり前だろ、殺せるわけないだろ!!」
「殺…………はぁ?」
何…………何を言ってるんだ、こいつは?
「お前を殺せば、きっとまたティアルバーさんに目を付けられるじゃないか」
「ティアルバー?」
「分かれよ! ああ、
その目は相変わらず、強い感情を
当たり前だ。どうして赤の他人の感情の
「試合を見ていれば分かるだろっ。ティアルバーさんはお前と戦うのを楽しみにしてるんだ、そこに僕がお前を殺したなんて知れてみろ!! 僕は――僕の家族は今度こそ終わりだよッ!! クソォッッ!!!」
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