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観覧席のマリスタ達が目を
振り向き
(二連続の――――
蹴りの体勢のまま
ナイセストは危なげなく右手でその拳を受け止め、
ヴィエルナは突如拳を開き、ナイセストの右手を
「!!」
左で引っ張られる
「
マリスタの歓声が
「っ、」
離れる手。宙を
両者を距離が
――
灰はそんな
即座に
迫る
(同じ手は
直後打ち込まれた灰の右拳も同様に
「っ……!!」
「――……!」
――――
会場全体が息を
高身長の少年と
この意味を、ほとんどの人間が理解したのだ。
そしてその
すなわち、体格差をものともしない灰の少女の方が――――
(
それも当然。
グレーローブのヴィエルナ・キースが、ホワイトローブのナイセスト・ティアルバーを――最強を、上回ったのだから。
ヴィエルナがわずかに腰を落とし、地を
『ぉおおッ!!??!』
会場がどよめく。
両腕を
直前に
その
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