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勇気と決意、そして少しの恐れが
正義漢と使命感ばかりが先行し、勢い以外は何もない思春期をこじらせた学生の群れ。
彼らは学生だ。
ほとんどの者達が能力としてアルクスに
国家の
〝苦しみながら今までの自分と戦いながら変わろうとしてるんですッ!! それを、それを――〟
(だが、現実に今こいつらは行動を起こしている。攻めあぐねていた我々と違い、作戦を立て、たくさんの仲間を――――)
「ハっ。まさかあんたと一緒に作業する日が来るなんてね、メルディネス。お友達が心配でしょうけどこっちにも集中してよね」「わかってるのだわ。あなたこそ変なヘマをしないでよね。……期待しているのだから」「…言ってくれる!」
「謝り続けていくよ。これまでのこと全て。だから……」「それはこっちも同じだ、オーダーガード。同じ次元でいがみ合ってたんだから」「……ありがとう、バンテラス君」「こちらこそだ。だから精一杯やってやろうぜ。この任務が貴族と『平民』の、最初の
〝謝ってくださいよ今言ったことッ!!!〟
「すまなかった」
――――
しかし頭を下げた
「作戦はここからが本番です、皆さん。どんな
ただ一人その言葉を背中で受け止めた
『――――了解!』
再び
ガイツはゆっくりと顔を上げ、歩き出し――――風紀委員長の横に、並び立った。
「それで。我々は
「主に第二層を警備する風紀委員と
「
「が、ガイツ……」「兵士長……!」
背を向け、委員会室を後にしようとするガイツ。
今度はリアがその背を見送る番だった。
「ありがとうございます。
「…………無駄口を叩かず任務に集中しろ。国家の大事だ、
「……はい!」
「了解っ」
兵士長の意気に、風紀委員長と生徒会長が応え。
作戦本部は、本格的に始動した。
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