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◆ ◆
更なる情報――――被害者の意識回復を待ちつつ。
当座は、風紀委員一人につき義勇兵コースの者を二名つけた三名体制で警備に動くことになった。……当然、俺とヴィエルナは外されている。
が、標的になる可能性は
「警備万全!!」
「万全だよ!!」
「……ありがとう」
マリスタ、そしてケイミー・セイカードが警護につくことになった。
戦力外に人員を
ちゃんと魔法祭の間に来るのだろうか、その
「
更に義勇兵コースの面々には、それぞれ襲撃を受けた際に使用する、手のひらに
「では確認するぞ。敵に遭遇した場合は、同数以上であった場合は全力で逃げ、魔石で知らせる。同数未満だった場合は
フェイリーの
チラ、とパーチェに目線を送ったものの、奴はこちらを見ようともしない。
やはり完全に縁を切った気でいるのか。
流れに乗り、俺も医務室を出る。
言わんとしていることは解っている。
「ねえ、ケイ。もしかしてこれって」
「……可能性がないとは言えん。だがあくまで可能性だ。まだ
「でも……次見たら、話くらい聞いてみるべきだよね」
「ああ。俺もそのつもりだ」
このタイミングでやってきた、プレジア以外の「武力」。
服装などは報告とは違うが、疑う余地は十分にある。
いや、案外本当に――――
◆ ◆
「そんなに楽しいですか?」
「え? そう見えた?」
「それはもう」
「そ。でも答えは『ノー』ね」
「違うので?」
問いかけるアヤメ。
ココウェルは足をブラブラとさせながら、
「だって、楽しくなるのはここからじゃない」
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