3
――
『!!?』
「ケイっ!?」
「――――」
あっけにとられるギリートの首筋に、殺意の一閃を見舞う。
「ケイッ!!」
「アマセ君ッ!」
「クローネッ!!!」
「イグニトリオ君ッ」
「俺は――!!!」
――
だが構わない。
剣は常に
「俺は、まだ戦える――――ッ!!」
「!!!、?……!!」
一瞬で水に飲み込まれ、体内に水を飛び込ませてしまう。
何が起こったのか分からず、ただただ意識が遠のき始めたその時――
水を吐き出そうとしたが……体内には何もない。
それどころか体も
一瞬で乾いて当たり前か。さっきのは――
「心は落ち着いた? ケイ――――みんな、ありがとう。
――シャノリアの魔力によって生み出され、そして即座に消された、
舞台中央でシャノリアに抱きかかえられている俺。
ギリートはとっくに舞台の
俺の気も、知らないで。
「……シャノリア、ありがとう。俺ならもう大丈夫――」
シャノリアが鼻先にまで顔を近づけ、
〝お前は終わりだ。
……近づけ、俺を
「どういうつもりだったの?
「……………………すまない」
「あなたは何者?」
「騎士クローネだ」
「さっきのあなたは何者?」
「ああ、解ってる。ケイ・アマセだった」
「あなた、この芝居に参加してるんでしょ? そりゃあ配役は
「……その通りだ」
「明後日はもう本番なの。これまでは何事もなく演じられてたじゃない。数日前から急にどうしたのか知らないけど、本番であれはやられると困るわ。とてもね」
「……悪かった」
「役者ならちゃんと演技をしなさい。あなたは今、戦う人ではない」
「ああ。
「……とりあえず、壊れた小道具を修理できるかどうか小道具係で話し合って、
「ああ、大丈夫だ」
立ち上がり、シャノリアから離れる。
視線をひと
「アマセ君」
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