困惑――――闇のない男
死に至らしめる
作り話だと、疑った。
何もかも嘘で
でも、奴の口から
〝努力が出来る。努力した分だけ、報われる可能性がある。こんなに……こんなに喜ばしいことが他にあるか?〟
〝二度と逃げない。二度と諦めない。家族の命を奪った者を影も残さず
その
つまり、奴の言葉はマリスタ達を――――納得させるだけの、説得力を持っていた。
その場にいた誰一人、その言葉を疑うことはしなかった――――
この私が
奴は力を求める。
それは誰の
そんな言葉を語った口で――成すべき
家族の
……
自分の言葉が、
だってそうではないか。
何を差し置いても力を求める
だが、その果てにお前が成そうとしているのは利己のようでその実――――究極の
決定的な出来事が欲しかった。
奴がプレジアに居られなくなる出来事。
奴のような
そう思って、その後は
しかし――見えてくるのは、どれもあの夜の言葉を更に
その上、しかも、更に悪いことに――
――
つまり嫌な話だが、私は奴に張り付いていた。
少しでも
そんなような
そして……気付いてしまった。
追っていたものよりよっぽど鼻につく
ナイセスト・ティアルバーの「
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