独白――――私、世界の俯瞰を趣味にして
権力闘争などというものに一枚
これは家族でも散々確認してきたことだし、なんなら父母はそれを
〝集めるのはありのままの世界のみ。決して権力には与せず〟。
父母が
つまり、絶えず情報を集め続けるのは言うなれば、私の
だから、ティアルバーが作る世界にも興味は無い。
この生が続く限り、リシディアという国の行く末にだって、私は特段の情も興味も持っていない。
ただありのままを調べ、記録し、情報を
そして、私や私の友人の世界を
守りたいものを、私なりのやり方で守る。ただそれだけ。
故に、権力にも興味は無い。
貴族と『平民』の争いになど、関わりたくはない。
私はこの身に、そして
そう思っていた。
〝初めまして、ケイ・アマセといいます。よろしくお願いします〟
……思っていたからこそ。
マリスタを
戦果は
そしてその
それら
そうやって私は、闇を日の光の下に
あの男――いけ好かない金髪黒目エセクールクソ野郎も、そうして
〝あんたは一体何者なの、ケイ・アマセッ!!!〟
あの夜に。
転校してきた当初から、アレがマリスタとシャノリア・ディノバーツに近しいことは
その上、プレジアに来るまでの経歴は一切語れない。
自己紹介で「自己を紹介出来ない」と自己紹介。
何のギャグなのか、一体。
探ってくれと言っているようなものだ。
そして――あの日
奴をプレジアに
私を
まだ大して話題になっていなかった奴を社会的に葬り去るには、絶好の機会だ。
私はいつものように、叩いた。
それなのに、
〝俺は殺す為にここに来た。家族の
――――その
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