道化――――熱狂、ひとり、醒めた目で
◆ ◆
「アマセ君ッ!!!!!アマセ君アマセ君アマセ君ッッッッ!!!!!!!」
「お――落ち着いてパールゥ、ちょっと――近付きすぎると危ないわ!」
「マジでヤバいってシャレんなんないわよアマセッッ!! アマセェッ!!!」
「なんで
「…………!!」
「あませくんーーー!にげてぇっっ!!!」
そこまでしても、彼女
大歓声。悲鳴。
およそ大声に
それほどの
会場を見る。
剣を手に、
勝敗は
今この状況を冷静に見ることが出来ている人物が、一体どれだけ居るのだろう。
奴は血と意味不明な
あれだけ
まるで事切れてしまったかのようだが、奴の背はしぶとくも上下している。
「――――――」
あれだけ
それをおかしく思えば、後は
奴が上手く
待っているのだ、あの道化は。
息を
ナイセスト・ティアルバーが奴に近づく。
その顔からはありありと
あの
呆れも過ぎれば笑いが出る。
ティアルバーという家が何を目指し、何を積み重ねてきたかは、
傑作として世に産み落とされた身の上は、大体想像が付く。
物心ついたころから、選べる道はたった一つだけ。
歴代のティアルバーが、文字通り
そんな「ナイセスト・ティアルバー」という
彼はこれまでずっと
感情を
「…………まったく」
――そうなのだろうと、思い込もうとした。
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