4
フェゲンがナイセストの腹を蹴り飛ばす。
ナイセストは勢いに後退するだけで
火花が散った。
「そらそらそらそらァッ!!!」
長剣の間合いで展開される
ナイセストが
「ぬ――おっッ、」
フェゲンの長剣に乗せるようにして置かれたナイフを支点に
「くうッッアァ!!」
「!」
「ッ!!!」
「――――」
両手を体の上へと弾かれたまま、両手を上にあげた状態のフェゲン。
似た体勢で、フェゲンの
「――――カカ。怖い――」
前面に無防備をさらすフェゲンが
「――怖いィッッ!!!」
「!!」
またもナイセストが後退する。
またも彼を仕留め損ねたフェゲンが小さく舌打ちし、同時にニカリと笑う。
「おぉおぉ。また命
「……
「よくご存じだ、カカカ……しかしそれだけではないぞ」
フェゲンが剣を振り回し――刃先を地面に
「裏で名にし負う『
「……手配者だったか」
「カカカ。『とんま姫には欠片の危害も与えぬ』だったか? はてさてそんな余裕が――お前さんにあるのかねェッ!?」
回剣のフェゲンが
ナイセストが一本のナイフで応じる。
もはや隠し玉を持たぬ老騎士は
(
――それをナイフ一本でいなせているナイセストが異常なのだ。
「、」
「もらッッ――」
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