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マリスタが目を見開く。
ロハザーはごく
「……ううん。後悔してない。ああしてなきゃ、もしかしたら……先生たちも遅れてたかもしれないし」
「そういうこった。だから、誰に何言われようが構うこたねーんだ。気にしねーで堂々としてろよ」
「…………あんがと」
「うっせ。ケツがカユくなるからやめ……」
「あ、あれってハイエイト君だよね」「昨日アルテアスさんとメチャメチャ戦ってた人じゃん!」「へえ、一緒にいるんだねぇ……」「知らないの? ハイエイト君も、アルテアスさんと同じで、演習室の
「だ~~~~~~~!!!!!ッッッまっっってろ
『きゃあああぁっっ?!?!』
「あんたが一番気にしてんじゃないのよ……もうホラ、ほれ。落ち着け。どうどう」
「っったくよ……下らねぇことをグチグチと……下らねぇことを!」
(二回言った)
「おい、オイ。昨日の今日で
その声を聞き付けたファレンガス・ケネディに、二人してたしなめられた。
「お。ケネディ先生じゃないすか」
「『じゃねぇすか』じゃねぇんだよバカたれこの野郎。昨日あんだけ
「酒入った先生のグチ聞き倒してただけでしょ
「シャーーーーーーッッッラップ!!! あの愚痴も今回の件に関係あることだろうが、指導の一環なんだよバカ!
「先生が話しかけたんでしょ……」
(楽しそう……じゃなくて。気になったのは、)
マリスタが辺りを見回す。
そして――なんとなく、確信が持てた。
「大丈夫だと思いますよ、ケネディ先生」
「あ?」
ファレンガスがロハザーの首根っこを
マリスタは再度、
「みんな、今日は……映像だけを見てる。ううん、第二ブロックだけを見てる。だから、今日はここでは何の争いも」
「そうだな。だからそこは心配してねぇ」
「?」
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