5
「まったく、つくづく
「気楽なもんだわよね。貴族でも『平民』でもない、
「気が合いますねぇっ。やはり私達は同族なのですねシータっ☆」
「
「う、うーん。私も一応当事者じゃないけど……その話については
言いながら、エリダにヘッドロックを決められているマリスタを見るシスティーナ。
状況に付いていけないエリダを置いて、マリスタは――スペース出入り口でヴィエルナと何やら話しているロハザーを見て、小さな笑みを浮かべていた。
システィーナも胸を
「…………すごいな。ハイエイト君は」
「シータ?」
システィーナに
システィーナが応じた。
「私は……あんな風に、すぐには変われなかったから。今朝だってあの調子だったし。……ほんと、
「……変わろうと思えばすぐ変われるわよ。シータなら」
「え……」
スペースを見下ろしながらシスティーナ。
シータは少し目を見開いて彼女を見たのち、顔を険しくしてうなだれた。
「変にフォローしなくていいわよ、ありがと」
「フォローしてるつもりなんてないわ。だってもう、答えが出てるじゃない。あなたは」
「答え?」
「言ったじゃない、今。『
「……そ、それが」
「変わりたいと思ってるなら、変わるのなんて一瞬。そう思わない?――――いい機会だから、ここらでひとつ、言葉にしてみたら?」
ポカンとするシータ。
ニコリと笑うシスティーナ。
シータは
「……………………変わりたいな。私も」
そう、小声で言った。
「…………ん? えっっっ。えっ?」
マリスタが
腕の中で
「うわっ。な、なんなのよ急に。自分の頭の悪さに気付いたの?」
「うっせぇわねギャグやってんじゃないの! あれ見て!」
マリスタの指を追う一同。
スペースには、
ナタリーが目を細める。
「へぇ。戦うのですね、キースさん。ナイセスト・ティアルバーと」
『えェっッ!?!!!?』
エリダとマリスタが目を
「そ、そんな……だって私始まる前にティアルバー君相手の時は
「も、もうちょっと後で言うつもりなんじゃ――」
「
「スペースに入ること自体が、そもそも戦意の現れ……って感じだわよね、確か」
「えええええ、し、シータそれマジ――――って」
マリスタの視界の
吸い寄せられるようにそちらを見たマリスタ達には目もくれず――ゆらりと現れた
『………………』
「……ウッザいですねぇ、ホントに」
沈黙も当然。
圭は誰が見ても
「ケ……ケイ?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます