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「何だと思う? 可能性は三つ考えられるよね」
「一つはさっき否定したばかりだろ、ここで」
「そうだね。ティアルバー家だけがすべての『痛み』をバラ
「広く
「そう、加害者として捕まった者がゼロなのはおかしい。十人いたら大体一人はバカなのが人間の
「…………」
……ティアルバーの
なのに、被害はリシディア全土から報告されている。
つまり、『
「……
「例えば
「!……」
「ちょっと、
「……
「それにそうなると、怪しいのは
「――――」
――――ティアルバーの
なのに、被害はリシディア全土から報告されている。
そして、『
「アマセ君。ケイ君ってば」
「…………何だ」
「ねえ、どうかな? 僕、最近よく
「……お前、」
〝こういうメンツだし、話しておくのも悪くないと思って〟
〝もう少し信用してくれると嬉しいのだけど〟
〝君達を信用してるんだ。ある程度ね。だから話してみようと思う〟
〝言ったろ、『信用してる』って。だから僕は、君にこそ情報を共有したいんだ〟
…………思えば、ギリートは
常に何かを試すような素振りで、人に接していた。
頭が痛い。
ギリート・イグニトリオ。お前は一体、俺に何を望んでいる?
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