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マジギレるシータをよそに、部屋中に見せびらかすようにチケットを高らかに
舞台セットの立てられた演習スペース、そのあちこちから歓喜と悲嘆の入り混じった声が
「くそ……僕だって警備担当の時間じゃなければチケットの
「ま、頑張ってこいやテインツ君。リリスちゃんの歌声と
「この時の為にコツコツ
「ビ、ビージ、チェニク……その
「うるせぇキモさなんぞ気にしてられるかッ!!」
「
「ま、こいつがワンチャン狙ってんのはアルテアスだけ「ううううううるさいぞお前らっ!!!! なんああなん、何いきなり言って――」
「ぬふふ、なーんの話? 私のこと? にへへ」
「なんっっっでもないから!!!!?」
「も~っ、そんな叫ばなくても聞こえるってぇ。へへっへぇ」
「あ、あぁゴメン……?」
「あら、マリスタ。なんかすごく気持ち悪いわね。何か
「めへへへぇ、わかるぅ?」
(
「どうしたの、マリスタ」
「えへへぇ。見てくださいよヴィエルナちゃん、みなさんっ! ほらっ!!」
びっ、とマリスタが後ろに隠していた手を前に出す。
握られていたのは、
『なっ――――』
プレジアの歌姫リリスティア・キスキルを中心とした
が、二枚。
『二枚ィ!??!』
ロハザーとパフィラの声が――否、恐らく他にもスペース中から大勢の声が重なったであろう――
マリスタは相変わらずの
「ふふゅふ。まさかわたしもね。とれるとは思っちゃいなかったのよ。まあワンチャンとれれば? くらいに思ってたら? 神様っているものだねぇ~ぇへへっへえ」
「今この時を
「
「いでででででででヴィエルナおめ小指だけ
「わたしのため?!?!?! マリスタそれわたしのため??!!??!」
「え? あ、あ~……ごめんね、パフィラじゃないの」
「がーー??!?! ん」
「うわアブな?!……気絶したわよパフィラってば」
「一生気絶させてればいいのよそんなチビデコ!!!」
「……すごく怒ってるね。どうしたの? シータ」
「なぁによっ!」
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